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私立城聖学園(連載中)

朝ご飯を食べ終えて、教室に向かう。

そこでもひそひそ声を耳にする。
話の内容はよく聞こえない。たまに「やべっ可愛い」とか「抱きたい!」とか聞こえてくるけど何の事だかわからない。

シノは可愛いしタクはかっこよくて、ジュンは美人だし、注目されるのも当然だよね。

昨日の入学式の時もそうだったけど、やっぱり3人は人気があるみたい。
誇らしいと思うと同時に僕がここにいていいのかと思っちゃう。
僕も昨日は人の視線をすごく感じたけど外部から来たのが珍しいだけで、時間が経てばきっと収まる。



無事に教室に到着。
入ると視線が一気に集まった。2日目ともなると慣れちゃうもんだね。

嫌な気分なのは変わりないけど、その視線が僕だけに注がれているものではないと思うと少し気が楽になる。

ジュンもシノもタクもクラスでは一目置かれている存在なのは、昨日のみんなの反応でわかった。

だって、ジュンが発言する度にみんなからため息が漏れたり、シノが僕に話しかけただけでみんなのひそひそ話が聞こえたり、タクが机に足を乗せただけで悲鳴が起きたり、クラスの3人に対する反応はすごいものだった。

予鈴が鳴るまでジュンもシノもタクも僕と一緒にいた。

「今日、学食いかねぇか?」

「そういえばこっちの学食はまだ食べてないよね?」

「うん!行ってみたいな!」

タクとシノの言葉に賛同する。

「こっちだけのメニューとかあるから、寮のとはまた違って良いと思いよ」

ジュンが説明してくれる。
違うメニューか!すごく楽しみになってきた。

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あきゅろす。
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