私立城聖学園(連載中)
20
しばらくして、ウェイターさんが料理を持ってきた。
ホントに早いや。
10分も待っていない気がする。
丁寧な手つきで料理をテーブルに並べる。
料理からはとても美味しそうな匂いが漂う。
小さくグゥっとお腹が鳴って改めてお腹空いてるなって思った。
僕の前に料理を置いたとき、僕はウェイターさんに小さくお礼を言った。
少し驚いた顔をされたような気がしたが、直ぐに笑顔で「はい」って応えてくれた。
やっぱりどんな小さな事でもお礼は言わないとね。
おいしそうな料理が並ぶ。
因みに僕とシノがカルボナーラ、ジュンはシーフードリゾットのセット、タクはカツ丼定食だ。
ジュンは僕ににこりと笑いかけると、「召し上がれ」と言ってくれた。
どうやら僕が口を付けるのを待っているようだ。
カルボナーラをフォークに絡めて口に運ぶ。
「おいしい」
自然と出た言葉。
ホントに美味しいのだ。
ファミレスなんか比にならない程に。
「だろ?これも食えよ!うめぇぞ!!」
タクが満面の笑みで僕にカツ丼を勧めてくる。
勧められたものを返すわけには行かないので、持っていたフォークで一口運ぶ。
衣はサクサクで、中はしっとりとしていて噛む力が弱くてもすんなり噛める。
ご飯も食感がちょうど良い。
「おいしい!!」
「だろ?やっぱ肉は松坂牛だよな!!」
タクはうれしそうに言う。
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