私立城聖学園(連載中)
19
なんて考えているうちに、みんなメニューを決めたようだ。
「ユウは何にする?」
「そうだなぁ…色々あって迷うけど……」
僕は、ディスプレイを見る。
写真付きのメニューは彩り鮮やかで、食欲をそそる。
おなかが空いてるから余計に美味しく見える。
「ボクのオススメはカルボナーラかな」
シノは画面を指さす。
確かにカルボナーラも美味しそうだ。
やはりオススメと言われたら食べたくなる。
「じゃあ、カルボナーラにしようかな」
僕はディスプレイにタッチして、カードをスキャンする。
注文完了の画面に変わり、自動で元の画面に切り替わる。
「えへへ。ボクと一緒だね!」
シノは可愛く笑う。
なんだか撫でたくなるな。
小動物みたいな?
「5分もすれば来るからね」
ジュンも穏やかに笑う。暖かみのある笑顔だ。
「ここの料理マジで美味いからさ!」
タクはハハっと声を上げて笑った。
しかし暑苦しさは感じられない爽やかな笑顔だ。
なるほど。タイプの違う3人だから仲がいいのか。
3人とも優しいし、親切だし、義兄さんも誉めていたし、この3人と友達になれて良かったと思った。
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