私立城聖学園(連載中)
16
義兄さんは僕の頭を撫でながら、3人をまじまじと観察している。
「お前凄い奴らとダチになったのな!」
そう言われた3人はというと、微妙な表情で義兄さんを見ている。
凄い奴ら?
タク達の事を言いたいのだろうということは分かる。
でも、凄いって何?
僕は何を言っているのかわからず、目で訴えてみる。
「いや、中等部のランキング上位ばかりだからさ。」
ランキング?成績か何かかな…
3人ともSクラスだし。
これ以上突っ込めそうにないのでここは流すことにした。
「タク達も義兄さんのこと知ってるの?」
3人の様子を見るとそんな風だ。
「うん。生徒会だしね」
答えてくれたのはジュンだ。
そう言えば、義兄さんは生徒会の会計だったっけ。
そりゃ知ってるよね。
「俺も知りたいんだが、先輩と兄弟なのか?」
「うん。義理の兄だよ」
「そう言えば、先輩も磯崎か…」
「…ふーん……」
ジュンとタクはそれぞれ感想を述べる。
シノは黙って義兄さんをみている。
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