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私立城聖学園(連載中)
11
「そうだ!あいつに連絡しねぇと…」

あいつって誰だろう?

訊こうと思ったけど、タクは携帯で誰かに電話するみたいだったから僕は口をつぐんだ。

話はものの1分で終わった。

携帯を閉じたタクがこっちをみる。

「これから来客が来るから。」

「うん。」
来客?誰だろう。
わからないけど取りあえず返事をしておく。

-ピンポーン-

部屋のインターフォンが鳴る。

「今開ける。」

タクが鍵を開けて開と、そこには2人立っていた。

1人は背が高くて色素が薄めな美人さん。
一歩間違えれば女の子に見える。

もう1人は天パがかった髪で、かなり童顔。
とっても可愛い子だ。

2人とも顔が整っていて、何だかキラキラして見えた。

そこにワイルドっぽくて男らしい風貌のタクが加わるとまた更に違う輝きがある。

男の僕でも見惚れてしまう。

美人の方が僕に近づいてきた。

なんか、近づかれるだけで緊張するんだけど…

「初めまして。俺は設楽諄(シタラ ジュン)。隣の部屋で、1ーSの学級委員を任されてます。諄って呼んで。」

右手を出された。
握手ということだろう。
ぼくも右手を出し握手をする。
「僕は…」
「知ってるから大丈夫だよ。ユウキ」

あっそっか…
学級委員だもんな。
知ってて当たり前か。

それにしても、今だに握手したままなんだけど。
「あの……手…―!!?」

一気に手を引かれた。
それに驚き出かけた言葉を引っ込める。

ジュンの端正な顔がすぐ近くにある。
僕を見つめるまっすぐな瞳。

ちょっとドキッとしてしまった。

「確かに…危険かもな…」
ジュンはボソリと言う。
僕は何のことだか理解できない。
手が離れていった。

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あきゅろす。
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