[携帯モード] [URL送信]

私立城聖学園(連載中)

エレベーターを使って4階まで昇る。
チンと軽く音がしてドアが開く。

恐る恐るでて、あたりを見渡した。
やっぱり綺麗だ。

それにしても人がいない。静かだな。

みんなもう入寮が済んで寛いでるのかな。

取りあえず、長そうな廊下を歩いてみる。

ドアとカードキーを見比べながら進む。

長いな……
流石見た目だけが馬鹿デカいだけじゃないよな。

10分位歩いて、やっと行き止まりが見えてきた。

401号室。
名札には既に僕の名前が書いてあった。

今日から生活する部屋。

「ヤバい…ドキドキしてきた……」

僕はカードキーを挿して、ランプが赤から青に変わるのを確認し、ドアノブに手を掛ける。

ゆっくりとひねって引……

「わっ!!!!!」

ビクッ

後ろからいきなり大声を出された。

ドアノブに集中してた僕は、異常に反応してしまった。

「あっははははは!」

後ろから笑い声が聞こえる。
僕は驚きのあまりまだ放心状態だ。

まだ笑い声が聞こえる。
なんか、こんなに笑われるとムカつくな。

ムカつきで放心状態だったのが治り、思考も正常に戻ってきた。

僕は未だに笑っている失礼なやつの顔を確認するために振り向く。

「おいっ!そんなに笑って何がおもしろいんだよ!!」

「あぁ、悪ぃ悪ぃ…驚くおまえが可笑しくて…」
そう言って僕の顔を見た彼は何故か硬直。
そして、まじまじと見てくる。

えっ何ですか…
そんなに見られると居心地が悪いんですが…

と言うか、男に見つめられても嬉しくない…


[←*][→#]

8/50ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!