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私立城聖学園(連載中)


入ってすぐに見えると思っていた校舎は、遠くに見える。

それに、ここからでも良くわかるほどピカピカだ。

僕がキラキラな目で見ていると、視線を感じた。

その主を見てみる。

目が合い気まずさを感じながらも、首を傾げて笑ってみた。

しかし、少し目があっただけで直ぐに戻されてしまった。

無愛想。

僕はそう思ってしまった。
だって、せっかく笑いかけたのに無視するなんて!

確かに僕もはしゃぎすぎてたけどさ…無視する事ないじゃんか!!

実は無視したんじゃなくて、顔が赤くなったのを隠そうとしていたなんて、僕は知るはずもなかった。

そんなこんなで、男の人への印象が悪くなっていった僕だけど、その思考は中断された。

男の人が目の前の扉を開けたんだ。

僕が目にした物は、ホテルのロビーだった。

正しくは、一昨年の夏お養父さんに連れていってもらったリゾートホテルのロビーに負けないほど豪華だ。

「…寮だ。」

男の人が一言だけそう言った。

って、これが寮ですか!!?

僕はもっとよく会社にあるような社員寮とか、そんなのを想像してたのに。

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