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Glare




「─────…、」



青年は、泣きながら目を覚ました。

まだの幼さの残る顔。

けれど其(そ)れに反して逞(たくま)しく整った筋肉がつく身体。

その一部である腕で、目を擦る。

何度も、何度も涙を拭いて。

やっと止まった頃には、青年の顔は紅くなっていた。

最後にもう一度目を擦って、青年は起き上がる。

マシになってきたものの、まだまだ寒い朝の寒さに身を震わせつつ、青年は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し一口口に含んだ。

そしてそのミネラルウォーターを持ったまま洗面所に向かい、鏡で自身の紅くなった瞼(まぶた)を見た青年は、嫌そうに顔を歪める。

次(つ)いで青年は蛇口を捻(ひね)り水を出そうとする。

しかし、その前に何処からか水が落ちてくる。

ぽつ、ぽつと、止む事を知らないとでもいうように落ちてくる水。

それは、俯いた青年の瞳から。

ぎり、と何かを堪えるように奥歯を噛み締めた青年は、誰も居ない部屋で呟いた。

消えそうな声で、一言だけ。




















「政宗、殿っ…!」



















世界で唯一の、ある人の名を。















Glare





名詞:ギラギラとした強い眩しい光、睨み、派手な事、けばけばしさ、氷などの輝く滑らかな表面

動詞:睨み付ける、輝く、ギラギラする、反射する



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あきゅろす。
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