おつかい勇者♪
プロローグ
嵐の中、船が突き進む。その船には魔王討伐を胸に誓った勇者一向が乗っていた。
ドゥームと呼ばれる絶えず荒れ狂う海峡を抜けた先に魔王の巣くうラストダンジョンが待ち構えている。
妖精から与えられた両刃の光り輝く片手剣。太陽の力を秘めた槍。百発百中の弓。傷を瞬く間に癒す不思議な石。それらの武器に圧倒される事無く使いこなした勇者一向の態勢は体調、共に万全だった。
この状態ならば、魔王にも打ち勝つ事が出来る。勇者一向には自信が漲っていた。しかし、勇者一向はドゥームで果てる事となる。
掟破りも良い所、絶えず揺れ動く足場の悪い船上に討伐する目標であるその魔王が現れたのである。
勇者一向は魔王と共に現れた手下は何とか倒したものの、足場の悪い船上で武器もろくに使えず、魔王の力により船共々、海の藻屑となって消え去ってしまった……。
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