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ぷれ☆★いす
其の八
 次の日、大介は変わらず学校へと向かった。朝のテレビで「殺人」や「強盗」等のニュースを見て大介はどこか虚しさを感じた。普段、在り来たりに起きている犯罪。大介もまたか、と思うだけでいつも流しているのだが、俺たちが命がけで止めた世界はこんな物なのかと思うとやり切れなく感じてしまう。

 力無く、自転車を漕ぎいつもの自転車道路を使わない道を走っていると前から烈子が現れた。

「よお、自転車道路使わないのも確かにありだな。 んじゃな」

 そう言って烈子は走り去った。

 学校に行く途中の道で一三郎と出会い、一緒に学校へ向かった。

 いつもと変わらない日常。

 それは幸せのはずだった。

 しかし、美耶の屋敷の前を通り過ぎて実感する美耶の死。

 あれは仕方が無かったんだと一三郎は大介を慰めてくれたが、大介の気持ちは払拭されなかった。

 学校へと着き、自分のクラスに入り、自分の席へと着く大介。身体をぐったりと机に預ける。

 俺は本当の意味で美耶を救う事は出来なかった。美耶を止められなかった。それでも、美耶は最後は抗う事無く、罰を受けとめた。

 もっとして上げる事は出来なかったのだろうか。大介に後悔の念が襲いかかる。

「美耶……」

 自然とその名前が口から漏れていた。

「告白、はっきりさせなかった事悪いと思ってるの?」

 そんな美耶の声が聞こえた様な気がした。

「あぁ、思ってる」

「今ならちゃんと言ってくれる? OKもしてくれる」

「あぁ」

「本当に?」

「本当に」

「本当の本当に?」

「本当の本当に」

「本当の本当の本当に?」

「本当の本当の本当にだって、しつこい」

 そう言ってバッと顔を上げたそこにはストレートで長い絹の様にサラサラとした黒髪、深くて黒い瞳、透き通る雪の様な白い肌に細い華奢な体付きをした少女がいた。それはまさに神楽 美耶、本人だった。

「み、美耶ぁ」

「しかと、告白受け取りました。 これからよろしくお願いします」

 クラス中から「おぉ」という声が溢れた。

 しかし、大介は何より美耶が生きていたのが嬉しくて何も耳に入らなかった。

 美耶の存在を感じるかの様に大介は授業が始まり、注意されるまで美耶をきつくきつく抱き締め続けてたのだった。












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あきゅろす。
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