[携帯モード] [URL送信]

ぷれ☆★いす
其の七

 大介の全魔力が美耶の腹から全身を駆け巡り、美耶はバタッと力無く倒れた。

 これで終わったんだ。世界は救われた。一人の少女が失われた事に世界は気が付いていないだろうが。

 大介の中に美耶の言葉が繰り返された。

「私が一人で死んで、居なくなった世界が何事も無く流れて行くのが恐くて恐くて恐くて」

 大介は決して美耶の事を忘れてはならない、と胸に誓った。

◇◆◇◆◇◆◇


 全てを終えて学校を去った大介は家路を辿った。

 世界を守ったのに何故だか後味が悪い。不思議な気持ちだった。 

 家に着くと烈子や良子、光の長、亀が大介を迎えてくれた。

皆、互いの健闘を称えあい労った。トキシラズとの戦いの事や亀の事、家の中は盛り上がり、どんちゃん騒ぎだった。ただ一人、大介を除いては……。




[*前へ][次へ#]

6/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!