ぷれ☆★いす 其の三 「忘れた物は仕方無い。 これにもトキシラズの力が関わっているかもしれない」 素直に謝る烈子に大介はさり気なくフォローを入れる。 「そうだと良いんだけど」 自分の不甲斐なさをまだ感じるのか、烈子は力無くそう言った。 一本道の商店街を抜けて、自転車は住宅街へと進んでいく。 「こんな道、あったんだなぁってちょい待ち、ストップ、ストップ」 見知らぬ道を眺めていた烈子だったが、突然止まれと大介を促した。 その声を聞いて大介も自転車の急ブレーキを掛ける。 「キィィィ」 自転車のタイヤのゴムの擦れる音が響き、自転車はその動きを止める。 「何だ。 何かあったのか」 急ブレーキを掛けた意味を理解出来ず、大介は烈子に疑問の声をあげた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |