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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
とりあえずボタンは押しとけ
















「そういえば気になってたネ」


いつものごとく万事屋でダラダラしていると、神楽ちゃんがいきなり話しだした


「華のソレ、何アルか?」
『コレ?』


それはここに来た日、私の腕についた腕輪だった


「腕輪か〜?チャラチャラしたものつけやがって」
『違うのー。これ取れないだけなのー。』
「取れない?なにそれ、やばいんじゃないの?呪い的なのとか?」
『ないない。』
「このボタンなんなの?」
『新八!いたの?』
「…華ちゃんまでそういう事を」
「押してみるネ!」


そういって神楽ちゃんが腕輪についている1番目のボタンを押した
すると、一瞬目の前が真っ白になった…いや、光につつまれた。


「これは…あの時の光」
「華と初めて会った時のアレか」
『…ちょ』
「…気持ち悪いアル」
「なんだよなんだよ〜。銀さんそういうの傷ついちゃうよ?」
『銀ちゃん、桂さん』
「はぁ?ヅラ?ヅ…ヅラー!?!?」


そう。あの光に包まれた後、銀ちゃんが桂さんになっていた。
桂さんの髪型で、顔と服と中身が銀ちゃんみたいな。
どうやらこれは私が思った格好に変わったり変えたりできるらしい。(でも私桂さんの事考えてたっけな?)
それよりも…え、なんなんだろうコレ。銀ちゃんがすごく可哀想


「とにかく早く戻せ!恥ずかしくてしょうがねぇ!」


そういって銀ちゃんが隣…2番目のボタンを押した
するとまた辺りが明るくなり、銀ちゃんの姿が元に戻った


「あれ?お腹痛いの治ったアル」
「そんなとこにも影響が!?!?」


どうやら2番目のボタンは、いろいろ元に戻せるボタンらしい。
(便利だなあ〜)
そしてとうとう、最後のボタン。


「なんだかドキドキしますね!」
「爆発とかじゃねえだろうなぁ?」
『うーん、わかんないですけど押してみます!』


そして私は勢いよくボタンを押した。
するとまた辺りが光だし…一瞬体が浮いた感覚になり、目の前が真っ暗になった。


『銀ちゃ…!』

「「「………」」」
「消えたアル」
「消えましたね」
「…いやいや、そんなはずねえよ。ほら〜出て来い華ちゃ〜ん…」


名前を呼んだがそれでも華は出てこなかった


「…きっと元居たところに帰ったんだよ。だってそうだろ?こっちにきたのもいきなりだったみたいだし。いきなり戻ったっておかしくない」
「!そんなこと、ない!」
「今まで3人でやってきたんだ。前の生活に戻るだけさ」
「…僕探しに行ってきます!」
「おい新八…」
「銀ちゃん。ワタシ最初はアイツ大嫌いだったヨ。でも、今は立派な仲間ネ!」


そういうとさっき出て行った新八に続いて神楽も万事屋を飛び出して行った


「…なんだってんだよ…」『今日のおやつは銀ちゃんの好きな苺パフェです〜!』


『しょうがないなあ〜今日だけですよ?イチゴ牛乳にイチゴ味のミルメーク入れるの!』


『………私ここにこれて、本当によかった』



「……………しょうがねぇな」



俺はどこにいったかもわからない華を探しに走り出した








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あきゅろす。
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