世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
お釣だって立派なお小遣い
近藤さんに貰った地図を見て、やっとコンビニに辿り着いた
中に入ると、すぐ左にジャンプを見つけた(よかった)
その反対の棚にも酢昆布を発見。
これで買い物終了!意外と早く済んでよかった!まあ退くんと話したりしててもう夕方なんだけど。
会計しようとレジまで商品を持って行くと…そこには知ってる顔が。
『こんにちは、長谷川さん!』
「おぉ、華ちゃんか!ジャンプと酢昆布…?あぁ、銀さんと毒舌娘のか。」
『はい。そういえば就職先見つかったんですね!』
「一応な。いや〜ほんとよかったよ。合計で340円になります」
私は銀ちゃんから貰った500円を出してお釣を160円貰った
そして長谷川さんとさよならしてコンビニを後にした
お釣で、何買おうかなぁ〜
*****
何を買おうか悩みながら歩いていると、広場の様な場所に青いはっぴを着た人達がたくさんいるのが見えた
不思議に思って近付いて行くと、真ん中で女の子が歌っていた。
「{××〜!××〜〜!}」
一曲歌い終わると、衣装替えなのか、奥に入っていった。
私は何をしているのか、聞いてみる事にした
『すいませ…新八!!』
「へ?え?華ちゃん!?!?」
そこにはなんと新八が。
鉢巻きをして、青いはっぴを着ている
『???』
「今日お通ちゃんのイベントでさぁ〜。」
『お通ちゃん?』
「そう!寺門通。ちなみに僕らは寺門通親衛隊だよ。僕が隊長なんだ」
『へえ〜…ねえ、私も見ていってもいい?』
「もちろんだよ!あ、お通ちゃんが出てきた!」
「{みんなーっ!げんきんにくムキムキマッチョー!?}」『「「「きんにくムキムキマッチョー!!」」」』
「{次の曲もよろしくネクロマンサー!}」
『「「「ネクロマンサー!!」」」』
そんな調子でライブは進んでいった
『新八っ!楽しいねー!』
「!…うん!」
*****
ライブが終わるともう日も暮れていて、みんなゾロゾロと帰っていった
最後に残ったのは私と新八だけ
『すごい楽しかった!お通ちゃんってかわいいね!!』
「………」
『新八?』
「へ?あ、いや、あの〜…帰ろうか。送るよ」
『わーい!ありがとう』
…言えなかった。
お通ちゃんがよりもとなりで楽しそうに笑う華ちゃんにドキドキしてたなんて。
この気持ちはなんなのか、僕は気付かないふりをしたんだ
「万事屋着いたよ」
『ありがとう!実は暗くて怖かったんだ。新八が送ってくれてよかった!』
「役にたてたならよかった。」
『うん…あ、そうだ!これあげる』
「お金?」
『銀ちゃんにお釣使っていいって言われたけど何に使えばいいかわからなかったからさ!』
「じゃあ有り難く。また明日ね!」
『おやすみ!』
新八がアイドル好きなんて、知らなかった
なんかまた一歩近付けた気がするな!
帰ったら銀ちゃんと神楽ちゃんに今日の事教えてあげよう。
ジャンプと酢こんぶちゃんと渡して…ね!
『ただいまーっ!』
☆
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