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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
お江戸の恋愛事情
















あの後万事屋に帰ってから新八にこっぴどく怒られた
銀ちゃんは女子のめんどくささがどうのこうの。

そして今日は、万事屋にお妙さんが来ている



「おはようございます」
『おはようございます〜』
「なんか雰囲気似てるアルネ」
「腹の黒さはちげぇけどな」
「銀さん何か?」
「い、いや…」


やっぱりお妙さんは美人だなぁ
すごい権限もあるみたいだし
あの近藤さんが惚れるのもわかる
でも…


「銀さん、卵焼き食べます?」
「!いやいや、全力で遠慮します」


お妙さんは銀さんとそういう関係らしい。
どんまい、近藤さん


『お似合いですね!』
「「「「…………え」」」」


私がそういうと、全員振り返った
あれ?私何か変なこと言ったかな?


「誰と…誰が?」
『だから、銀ちゃんとお妙さ「馬鹿なこと言うんじゃないわよ華ちゃん」
『え』
「私がこんな目と眉の離れた男とそんな関係なわけないじゃない」
『そうなんですか!!じゃあ目と眉が近い近藤さんはチャンス満載なんですね!』
「「「…」」」
「…華ちゃんて、ズレてる…の?」


みんなぽかーんとしてる
あれ?近藤さんとじゃないの?
そう思っていると押し入れから声がした
と同時に襖が開いて近藤さんが出てきた


「そうだぞ!華ちゃん!!俺とお妙さんはすごいいい関係「死ねストーカーゴリラァァァ!!!


…近藤さんにお妙さんの蹴りが炸裂
情けも何もなく本気で。


『こ、近藤さん…』
「いいのよ、華ちゃん。ゴリラはほっとけば」


そして近藤さんはトボトボと帰って行った
なるほど。
近藤さんはお妙さんが好き過ぎてストーカーをしてるのね。
これであの貰った本にお妙さんのページが10枚もある理由がわかった。


「そうそう、今日私が来た理由はね、お近付きの印に華ちゃんにこれあげようと思って」


考えているとお妙さんからお重箱を渡された


「ま、まさか姐御…」
「おいおい、華にアレ食わせるの!?」
「姉上…」


開けてみると、そこには黒い塊が入っていた


『…これ、は?』
「卵焼きよ〜。今日はいつもより美味しそうに焼けたから」
『そうなんですか!いただきま〜す』

「「「華/ちゃん!?!?!?」」」


パクリとひとくちで食べると、みんな驚いていた


『!…美味しいじゃないですか!!』
「!!華ちゃんこの味わかってくれるのね!?」
「うっそォォ!?アレ美味いの!?てか食えたの!?!?」
『銀ちゃんなんてこと言うんですか!すっごい美味しいですよ!?』
「…姉上の卵焼き食べれるなんて…」
「新ちゃん?何か?」
「いえ」
「嬉しいわぁ。華ちゃんありがとう!また持ってくるわね」
『はい!待ってます!』
「じゃあまたね」


そういってお妙さんは帰って行った
やっぱりいい人だ!
美人で優しくて強くて料理も上手


「間違ってるぞ〜」
『あ!また!』
「華の胃袋おかしいネ。ワタシだって姐御の卵焼き食べられないアルヨ」
『…え』
「………華最強伝説」









…私の胃袋は、おかしいらしい…
普通に、美味しかったけどな?








(おかしい)(なんで?)(味音痴なのに料理上手いってある意味怖いな)




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