世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
新人が入ってくると先輩面したくなるもの
次の日。
(暗っ)目が覚めると真っ暗でびっくりした。
…そうか。昨日の夜、神楽ちゃんの部屋の下を使わせて貰う事になったからか(…というより押し入れ?)
起きなくちゃ。そう思ってふすまを開くと、目の前に神楽ちゃんがいた
『あっ…おはよ「黒酢昆布買ってくるよろし」
『………え』
黒酢昆布!?
そんなの売ってるの!?
てか私起きたばっかりだよね!?
「今日限定の黒酢昆布。いますぐ行ってくるネ!!」
『はははははい!!』
神楽ちゃんの勢いに負けて、私は黒酢昆布を買いに行くことになった
『行ってきま〜す…』
「買うまで戻ってくるなヨ!!!」
「神楽…黒酢こんぶなんてあるのか?」
「銀ちゃんは黙ってるネ!これは万事屋の女メンバーの先輩としてやってることアル」
「ふーん、後輩いびりしたいお年頃ってやつね」
*****
万事屋の外に出ると、天人がたくさんいた
やっぱりなんか怖い
『黒酢昆布売ってるのは…きっと駄菓子屋だよね』
私はとりあえず近くの人に駄菓子屋の場所を聞くことにした
『すいません、駄菓子屋ってどこにあるか知ってますか?』
「ん?駄菓子屋?」
『はい!』
「わかんねえなぁ…パチンコ屋ならわかるんだけどよ!」
『そうですか…』
「あれ、もしかしてお嬢ちゃん万事屋の?」
『そうですけど…なんで知ってるんですか?』
「やっぱり!金髪美少女が万事屋に入った〜って今噂になってるからさ!俺は長谷川泰三。よろしく、華ちゃん」
『あ、よろしくお願いします…』
その後私は金平糖をプレゼントして長谷川さんと別れた
なんでかすごい嬉しがってたな…
あ!駄菓子屋の場所わからなかった。
ていうか…私、噂になってるのか
そんなことを考えてながらぼーっと歩いていると誰かにぶつかってしまった
『!ごめんなさいっ』
「私こそ………あなたもしかして華ちゃん?」
『はい』
「やっぱり!昨夜新ちゃんから話聞いて、金髪の子って言ってたから…あ、私新八の姉の、志村妙です」
『新八のお姉さんですか!よろしくです〜あ、よかったらこれ。』
「わぁ、かわいいわね!金平糖。いつでも頼ってくれて構わないからね。じゃあ私急いでるからこれで!」
『さようならお妙さん!…あ』
キレイな人。新八の優しさはお姉さん譲りだったりするのかな?
でもまた駄菓子屋の場所聞きそびれちゃったなあ…
どうしようかと思っていると、横から声をかけられた
「ちょっとお主、店寄っていかないか?」
『ごめんなさい、急いで…て』
………なんだろう、あの白いのは。
[安いよ]って看板持ってこっち見てる
「金髪…?あぁ、銀時の。」
『万事屋の華です』
黒の長髪で、下手したら女の人よりもキレイな男の人だった
この人も銀ちゃんの知り合いか!
なんか慣れてきたな、なんて。
………でもなんか見てる
気になる。すごい気になる。
するとそれを察したのかその人がペンギンの様な白い物を紹介してくれた
「こいつはエリザベスだ。かわいいだろう。」
『かっかわいいですね!』
よく見れば白くて目がクリクリしてて定春っぽくてかわいい。
その時フワリと風が吹いた
『………今足見えましたよね?おじさんの足でしたよね!?毛生えてましたよね!?!?』
「落ち着いて落ち着いて。とりあえず俺の名は桂小太郎だ。」
『よろしくお願いします。あの一つ聞いていいですか?ソレ……ヅラですか?』
「ヅラじゃない、桂だ」
『…』
それから私は金平糖をあげて桂さんとエリザベスと別れた
変わった人だけど結構いい人かも。
あれ…なんか最初の目的忘れてないか
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