世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
旅行疲れ>思い出
眩しさに目を覚ますと、窓の外…海の向こうから太陽が顔をだしていた
気付けば旅行最終日。とは言っても2日間だけなのだが
『今日もいい天気ー!』
「海びよりアルな」
「さ、はやく着替えて海へ行きましょう」
『はいっ!!』
そして私達は着替えてご飯を食べて、海へ向かった
*****
「キラキラしてるヨー!!」
『イルカになりたーい!!』
「なれねーよ、だってお前とろいもん」
『あ、ひど』
そんなこんなで水遊び開始!
昨日の事があってか、総悟がずっとそばにいてくれた
「次は僕が一緒にいます〜。ね!」
「俺だ〜〜〜」
「俺に決まってん〜だろィ」
ただ…それはそれで大変だけど。
別にみんなと一緒で良いんだけどな
すると、遠くからお妙さんの呼ぶ声がした
「みんなー!写真撮ってくださるそうよー!」
『!…はーい!ほらみんな行こう!』
「へいよ」
「はい、じゃあみんな並んで〜」
「女共前な」「当たり前アル。華一番ちびだから真ん中な」
『えーー』
「じゃあ笑って〜はいチーズ!」
パシャリ、パシャリ、とシャッターが押される
この夏の思い出。
写真ができたら万事屋に飾ろう、こんな楽しい日々を、いつでも思い出せるように…
『え』
「「「「「「「お前ーっ!!!!!」」」」」」」
『うゃー!!』
「いでーっ…」
*****
次の日
『うぅ…』
「もうダメです…」
「動けないアル」
「なぁ仕事今日あったかー?」
『あった…桂さんに頼まれた買い物…』
「…うん、なかった事にしよ、うん。」
『……ごめん桂さん』
次の日は楽しさの余韻よりも何よりも先に、遊び疲れが勝ってしまうのだった
体中が痛い…
「…そういやお前、好きなやつとかいねーのか?」
『え?いないってば〜!恋はしないの!まったく銀ちゃんまでそういう話!?』
「……そうかい」
銀ちゃんの態度が少しおかしかったけど、それよりも日に焼けて黒くなった顔のがおかしくて笑ってしまった
それはそうと、写真…
『…そういえば写真は?』
「あー?無くした」
『…へ〜?』
でも私は知っていた。
写真たてに入れて大切に引き出しにしまう銀ちゃんを。
…素直じゃないんだから、大人のくせに
こうして1泊2日の海旅行と夏休みシーズンは疲れを残して終わっていったのだった
(…仕事明後日からでいっか)(…そうだね)
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