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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
男だらけの座談会
















あれから温泉やらご飯やらなんやかんやし、男6人のむさくるしい集団は部屋へと戻った

部屋に入るや否や、銀時が総悟の首を引っ掛けて引き寄せた


「お前今日華と何してたんだ?あ〜?」
「調教に決まってんだろィ」
「沖田くーん!その手の冗談はよくないぞー!まじで!」
「…ただ助けただけでさァ」


銀時はまだ信用できないらしく、総悟の鼻を摘んだ


「何?何から助けたの?言ってみ」
「ナンパ及び痴漢行為を行なったタコ野郎からでィ」
「は。それ本当か?」
「本当に決まってんだろィ。タコみてぇな気持ち悪い手で華に触ってたからそいつらの腕切り落としてやりやした」
「よくやった!…つか、俺がわりぃんだよな、元はと言えば」
「そうですよ!銀さんがスク水なんか着せるから」
「とかいってお前も固くなったアソ「ちょっとー!!何言ってんのアンタ!!!//そんなことしてないですからね!?!?」
「それよりも俺…助けに行ってやれなかった」
「俺が行ったじゃねぇですかィ」「でもよ、自分が助けてやりたかった、って思わねえか?」


それを聞いた総悟は何かを悟ったらしく、銀時に問い掛けた


「…好きなんですかィ?華の事」
「わかんねぇ。最初はただ1人増えたってだけだった…でも今は、一緒にいると幸せだし、側に居ねぇとすっげー不安になっちまうんだよな」
「よっぽど好きなんですねィ」
「…かもな」
「俺のが絶対華の事好きです。旦那には絶対負けやせん」


2人が睨あっていると、そこに新八が割って入った


「ちょっと!…僕だって華ちゃんの事…好き、なんですけど」
「「知ってる」」
「ちょ!そこなんでいきなり団結なんですか!?!?」
「ていうか新八くんはわかりやすすぎだよね」
「え?僕わかりやすいですか?」
「わかりやすいよ〜。だって明らかに周りの女の人達への対応と違うじゃんか」
「だってそれはそうでしょ!他の人とは違って…その…普通の女の子というか。…そういう皆さんだって華ちゃんに態度違いますよね!?土方さんとか特に!」
「俺!?…なんだよその目。つか周りが化け物だらけなだけだろうが。」
「それは一理ある」
「それよりも俺は華は妹みたいなもんだと思ってる」
「トシ、華ちゃんの事そんな風に思ってたのか?」
「なんつーか、面倒見てやりたくなんだよな」
「俺はお妙さんに面倒みられたい」
「よく続きますね近藤さんも」


3人が華を好きだということがわかったその時、沖田が嘲笑うかのようにふっと微笑んだ


「ま、一番好きなのは俺ですけどねィ」
「は?もう一回言ってみろテメェ」
「俺が一番華のことが好きだ」
「んだとー!俺が一番だ!!」
「僕のが好きで…痛!!ちょ、殴!」
「わりぃわりぃ、ま、一番に免じて許してくれや」
「だからなんで」
「いでー!!!…沖田く〜ん?」
「それよりも、華は誰が好きなんでしょうねィ。…俺だろうけど」
「隣の部屋ですよね?話してたりして…きっと僕ですが」
「まさかの僕だったり!?」
「ジミーはねぇよ…ん?」
「ジ…」
「しー」


銀時が口に人差し指をあて、静かにしろという意図を伝えると、うるさかった部屋が一気に静かになった
そして新たに3つの声が聞こえてきた


『なんでニヤけてるんですか!//』
「いや、一気に恋愛対象内に入ったな〜って…ねぇ神楽ちゃん?」
「そこんとこどうなのネ!」



その言葉が聞こえた瞬間、全員が壁に耳をつけた


「誰の事でしょう」
「だれだだれだ?」


『恋愛とかそんなのないですよ!!私は、全員恋愛対象外です!そういう目でみんなを見てないもん…てか恋する気ないですし!』


「「「なっ!!!………うぅ」」」

「やっぱりな」
「全員恋愛対象外…ぷ」
「うっせーよジミー」


「またまた〜でもなんでなの?」
『そ…れは………』
「辛い過去とかアルかー?」
『っ!………』



「「「「「「!」」」」」」


全員お互いの思った事がわかったらしく、1人1人と目を合わせた
そして銀時が重い口を開いた


「…辛い過去?」
「どういう事でしょうか、旦那知らねぇんですかィ?」
「バーカ俺だって今初めて知ったんだよ」
「華ちゃん、全然そんなことあった様に見えないのにな…」
「…気になります」
「でも聞くわきゃいかねぇだろ」
「それはそうですけど…ていうか華ちゃんは異世界から来たんですよね?ここに来る前はどんな生活してたとか…僕たち、華ちゃんの事わかってる様で何一つ知らないですよね」
「…確かに」

「えぇ!……う…」

「どうしたんでィ近藤さん!!!ゴリラみてぇな声だして」
「総悟ォ!?!?…ちげーよお妙さんが俺と地球上で」
「…ま、今日聞いた話は女共には秘密って事で、寝るか」
「しょうがねぇな」
「俺はどうでもいいのォ!?ねぇみんな〜!!」


騒ぐ霊長類をよそに、他の5人は机を片付け布団を引き、眠りについた。
それぞれ胸に疑問や矛盾をかかえながら…

海旅行はあと1日。














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