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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
後日談
















次の日万事屋に、とっつぁんとトシさんと近藤さんが訪ねてきた


『いらっしゃい〜』
「よう華ちゃん〜」
「体調大丈夫か?」
『うん!家に帰って来て疲れもとれたし!トシさんありがとう』
「俺はトシさんで確定なのね…」
『近藤さんもゴリラの格好までさせてすいません』
「いや、俺なにもしてなかったんだけどなー…あはは」


でも昨日からずっと気になっていたことがある。いくら…総悟が頼もしく見えたって、かっこよかったって、みんなの安全は保証されない。
私はとっつぁんにさり気なく聞いてみようと思った


『あの、取り付かれた将軍様の言ってた事って全部なかった事になりますか?』
「どういう事だ?」
『…あの、だから、例えば、結婚しなきゃみんなを殺す…とか』
「「「はぁ!?!?!?」」」
「お前脅されて結婚しようとしてたのか!?」
『たっ例えばだからね!?!?』
「いや明らか本当だろ!!」
『…うん』
「ほらな!?つか、うんってお前…人生かかってんだぞ!?!?」
『だ、だって、みんなを殺すとか言うから!』
「その件ならもう解決したから大丈夫だ」
『解決って…』

「おじさん達は全部知ってた。将ちゃんが鬼に乗っとられてるのを知った上で結婚式を行なった」

『え…』
「真選組は結婚式を行なって鬼をおびき出して退治する事に決めた」
『じゃっ、じゃあ私利用されてたって事!?!?』
「だからおじさん最初に謝っただろうが」
『最初…あ!あれ!?』
「俺らも結婚式が始まる数分前に聞いたんだよ」
「華ちゃんのお陰で、将ちゃんに取り付いた鬼を退治出来たんだ、ありがとよ」

『じゃ、もう…私の苦労なんだったの〜!?!?』


大変だったけど、怒りより安堵感のが大きかった。
結婚しなくてよくなった事もだけど、やっぱりみんなの身の安全が保証された事。
よかった…みんなが殺されないってわかって。


「じゃあ俺たち帰るから。これ将軍様から迷惑かけたって。」
「またな」
「また遊びに来いよー」

『?…え、肉たくさん!?!?』
「まじかよ!牛だぞ牛!」


するとそこに神楽ちゃんと新八が帰って来た


「ただいまネ!」
『神楽ちゃん新八おかえり!』

「華ちゃん、姉上が華ちゃんにって。」
『?…着物だ!!お母さんの服の生地…』
「破れてたから改良してみたって。気に入らなかったら良いんだけど」
『ううん!!!すごい気に入った!!着てみていい?』
「どうぞ!」


さっそく隣の部屋で着替えてリビングに戻ってきた。
サイズもピッタリでさすがお妙さんだと思った


『どう…?』
「いいんじゃねーか?心機一転で」
「ピンクの帯似合いますね!」
「ニュータイプ華、再始動ネ!!」
『わーいっ!ありがとう!!』

「…そういえば華、お腹減ったアルーっ!」
「僕今日ハンバーグがいいです!」
『はいはい!』
「お前ら早く準備しろよ」
『銀ちゃんも手洗う!さっき鼻クソほじってたでしょー!』



どんな豪邸よりも、この場所がよくて。
すごい料理よりも、みんなで食べるご飯が何よりも美味しい。
お金がなくても、仕事がなくても、やっぱりこの毎日が大好き。そんな風に思えるのは、きっとみんなといるから


「クサッ。華なんかクサいよ」
『知ってる〜〜。ふふふっ』



はい。私、シアワセです。




















(そういえば、ねえ銀ちゃん…私のファーストキスの相手、将軍様じゃなかったんだって。誰だと思う?)(確信犯ーっ!?!?)

おわり
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あきゅろす。
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