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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
俺が見たそいつは天使だった
















頬を触ってみると血が出ていた。
さっき掠ったのは‥銃?

そう思うと怖くなって、サーッと血の気が引いた


『やっ、でも取れないんです』
「嘘つけぇ!!!」
『きゃあっ!!』


その男が刀を抜いて向かって来た。
斬られる!!…そう思った時、私の前に人が現れ、その刀を防いだ


「…やっと見つけた」
『!…さっきの!!』
「危なっかしいやつ」
『…なんで初めて会ったのに…助けてくれるの?』


初対面なのに、なんでだろう
そう思っていると男がその人のお腹を斬った


『っ…!大丈夫ですか!?!?…私のせいで…』
「…こいつには前々から目をつけてた。あんたのおかげでやっと決着つけられまさァ」


そういうとその人は男を殴り飛ばして、手錠をかけた


『ありがとうございましたっ!!…怪我!』


その人のお腹からは血が出ていた(どうしよう!)
するとその人は寝転がって私を見た


「沖田…」

『え?』

「沖田総悟…俺の名前でさァ」
『沖田…くん、沖田くん!!』


沖田くんの名前を呼ぶと、さっきの腕輪がピカーッと輝いた



『え、ちょっ!』
「なっ!!」


みるみるうちに沖田くんの怪我は治っていった
すると沖田くんがぽつりと呟いた



「………天使…でさァ…//」



その騒ぎを聞き付けたのかいろいろな人が集まってきた


「なにアルね!!!!」
「どうした〜?この騒ぎは」
「わっ初めて見る…」


人ゴミを掻き分けて犬に乗った女の子、銀髪の人、メガネの人が近付いてきた


「万事屋の旦那…」
『?』

「なに、この子彼女?金髪美少女じゃねぇか。調子のりやがって」
「ちげえます、天使です。こいつ…ここのやつじゃないっぽいんでさァ」
『住むとこもないし知り合いもいなくて…』
「天使!?!?てゆうか‥迷子とか?銀さんよくわかんないよそういうの」

「お前、名前なにアルね?」『…華です』
「華っていうんですかィ」

「はい!華、簡単な自己紹介スタート!!」
『えぇ!?…えーと、趣味はお菓子作り「ストーップ!!!お菓子作りできるの!?」
『あ、一応』
「じゃあ料理とかも?」
『はい!特技だったりしますっ』
「…やっと普通の人に出会えた…」


メガネの人が泣いている様に見えるのは、気のせいではないらしい


「旦那…華をおいてやって下さいませんかねェ?」

「あーお菓子作ってくれるなら大歓迎だけど?」
「僕はもう全然!!」
「万事屋の新メンバーに女!!まあ…銀ちゃんがそういうなら…しょうがないアル」

『え、と…じゃあよろしくお願い…します』





こうして私は、なんやかんや江戸に住む事になったのだった
不安という大荷物だけを抱えて。












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