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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
病気は治り際が肝心かもしれにゃい
















今日の万事屋は少し静かです。
それは銀ちゃんが単独の仕事でいないから。
なんかいつにもましてダラダラ感があるのは、にゃんでだろう。あれ、おかしいにゃ。にゃんか…

そういうと華は神楽に抱き付いた


「?どうしたネ、華」
『かぐにゃん〜』
「かぐにゃん?新しいニックネームアルか?」
『に…?煮干し〜?』
「煮干しとか一言も言ってなくね!?!?…わあ!!!//
『ぱちにゃんかわいい〜』
「ちょちょちょ!!!何してんの華ちゃん!?!?!?」
「ぷぷ。新八ウブアルなぁ」
「うっうるさいよ//」
『ぱちにゃん怒ったー!』
「あ!ちょっ………あ」
「飛び降りたアル」


華は玄関を飛び出すと階段を降りず、そのまま飛び降りたのだった
新八と神楽が呆然としているとテレビで銀時のお気に入りのアナウンサー、結野アナが臨時ニュースを伝えた


「臨時ニュースです。ただいま江戸で猫インフルエンザが流行しているとの情報が入りました。猫インフルエンザの主な症状は語尾がにゃんになる、人に甘えたくなる、キスをしたくなる。だそうです。この病気は16時間以内に誰かにキスをしないと、猫になってしまうという、恐ろしい病気です。みなさん………」
「「…………大変だァァ!!!」」
「華の××が!!!」
「ちょっとー!!!」
「…探しにいくネ!」
「うん!」


新八と神楽は飛び出て行った華を探しに走り出した





*****





その頃華は、町の中をただ走っていた
普段の3倍のスピードなのは、やはり猫だからなんだろうか、それとも普段が遅いだけなのか。
すると華の目の前に白い物体と黒い物体が現れ、衝突してしまった


「痛…エリザベスが怪我をしたらどうする!お主……華殿ではないか」
『ヅラにゃんだあーっ』
「な!なにをする華殿!離れんか!…そして桂だ」
『やだぁ〜。だってヅラにゃんすきだもん!』
「すすすすすきぃ!?!?!?//」
『じゃあばいばーい!』


…気紛れなのもまた猫だからなのか。
そして、華の足はある場所へ向かっていた


『ここだ。こーんにーちわー!』
「屯所になにか用か…って華ちゃん!」
『さがるだ!ぎゅー』
「え!?なにしてるの華ちゃん!?!?え!?」

「山崎…華に何してんでィ?」


華が山崎に抱き付いていると、そこにバズーカを担いだ沖田が現われた


「おおお沖田さん!!違うでしょうコレー!明らか俺が何かされてるよねー!?」
『あー!そーにゃん!』
「!?…華、そういう事ですかィ。よし、部屋にレッツゴー」
「よしじゃねーよ!なにするつもりだアンター!?」


うるさい山崎をおいて、沖田は華を抱えて自室へ入っていった


「さぁ華、なにしてほしいんでィ?」
『ちゅーしたい!』
「なー!?///華どうしたー!?みみみみ耳!頭から耳生えてまさァ!」
『わかんにゃい。ねぇそーにゃん、ちゅー』


迫る華に俺は身を任せ目を閉じた
華にならいいかも、そう思ってしまう自分は、以前とは少し変わったのかもしれない。

…2人の距離、ただいま2.5cm。


「華ちゃんい…ぎゃあァァァ!
「何いいところに乱入してきてんだメガネ」
「何言ってるんですか沖田さん!!華ちゃんは…」
『?そーにゃん?ぱちにゃん?』
猫インフルエンザなんですよ!!!」
「なんだってィ!?」
「しかもこんな進行して…ってなにやってんだオイー!!!」
『?』
「首輪代わりのリボンでさァ。よく似合いますゼ、俺の子猫ちゃん?」
「こんな時に…って懐いてる!?」
「フッ…猫に必要なのは、ご主人様なんだよ」
『…ご…主人様』
「なんてことだ…こんなんじゃ華ちゃんの初キスが!」


僕は考えた。沖田さんに勝つ方法を。
もちろん普通じゃあ敵わない。猫が好きな人…それは!


「ツッツッツッ。華ちゃんこっちにおいで〜」

「何!縁側のババァだとォ!?」
『ぱち〜』
「猫と言ったら縁側のババァが付きもんなんだよ!」


2人が言い争っていると、どこからか声が聞こえてきた


「ふふふ…お主らわかっておらんな?猫が好きなもの…それは、鰹節じゃあァァァ!!」
『にゃ!!』
「!どうしてあなたがここに!」
「おめえまさか!…鰹節職人の勝夫か!」
「勝夫じゃない、か」
「オイ!!!こんな敵地のど真ん中でなに正体ばらそうとしてんだァァ!?!?」

『…みんにゃ構ってくれにゃい…』

「華殿の接吻は俺のものだ!」


桂…いや、勝夫が華に飛び付こうと立ち上がったその時だった。
襖がバタンと倒れてきた


「すいませーん、うちの華お邪魔してませ……」
「「「………」」」
『銀ちゃんちゅー』


華はその場にいた誰でもなく、いきなり入ってきた銀時の唇にキスをした


「「「「ぎゃあァァァァァ!!」」」」


その後気絶する4名の男をおいて、元に戻って眠っている華を万事屋まで運んだ土方が二番目に美味しい思いをしたのを、可哀想な男3人は知らない。





*****





『…うーん…なんか体中が痛い…あ、新八銀ちゃん今帰ってきたの?』

「ハハハ…」
「///」

『どうしたの銀ちゃん、顔赤いよ?熱?』
「まさかお前覚えてねーの!?」
『?わからない。朝起きたら首にリボンついてた』
「なんか俺恥ずかしーっ!!!」



その時の俺は、イチゴ牛乳よりも顔が赤かったと思う。
むしろ苺そのものぐらいに。

まぁ覚えてないならいいか!
…ってなんで俺ちょっとショック受けてんの?
ねぇ、何?この気持ちー!!!
















(あ!そういえば今度屯所行かなくちゃ!おいでって言われてまだ行ってないし)(…昨日行ったよ)(?なに?)(なんでもないでーす)



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