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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
行方不明者じゃない、桂だ。
















目の前にいる真っ白な2匹(1匹と1人?)の姿に私は圧倒されていた。

どちらも私をじーっと見てピクリとも動かない。

困っていると着替えを終えた銀ちゃん神楽ちゃんが居間にきてくれた。


「あれ、ヅラんとこのエリザベスじゃねーか」
「なにやってるね定春まで」
『銀ちゃん神楽ちゃん〜っ』
〔桂さんが消えた〕

「桂さんが消えた?」
『あ、新八もおはよ』
「…おはよう。で、どういうことなんですか?」
〔3日前部屋にこの手紙が〕


エリザベスに渡された紙を見てみると、そこには〔エリザベスの新しい友達を探しに行ってくる。桂〕と書いてあった


『さ…探せと?』


私が問い掛けるとエリザベスはゆっくりうなずいた
しばらくの沈黙。
するとその沈黙を銀ちゃんが破った


「ヅ…ヅラ狩りじゃああああ!!」

『「「ヅラ狩りじゃあ!!!」」』





*****





桂さんを探しに山に来た私達。もう木の葉は落ちていて冬なんだということに気付かされる。
長い道だけどみんなで定春の上に乗ってるから案外楽。


「…てかよぉ。山にヅラがいるってなんでわかんだ?」
『うーん…女の勘?』
「華ちゃあぁぁ〜ん?」
『冗談です。だから〜友達探すって行ったら森かな、みたいなみたいな。ゆかいな森のともだっ…痛い〜』
「そんなんあるかーっ!」
「あー!あそこ見るネ!」
「え!?まさかそんなことって!?…」


神楽ちゃんが指差す方を見るとそこには


「「あ」」
『「「あ」」』


沖田くんと土方さんがいた
よりによってこんな時に…
近藤さんに貰った本に桂さん達攘夷派は敵みたいな事書いてあったから…きっとこの仕事内容知られたら大変。


「華達、こんなとこでなにやってんですかィ?」
『え!?ぇえーと…散歩!かな?ね、新八?』
「オレに振るかぁ!…山登りですよ!」
「散歩ですかィ」
「え、なに、僕の意見却下?じゃあ今のやり取りまったくいらなくね?」
「ほらほら、今ここは桂の目撃情報があったため真選組が調査中だ。馬鹿共は帰れ〜」
『今なんて言いましたマヨ方さん』
「土方です」
『桂さんここにいるんですかとマヨラーさん』
「土方です」
『どこにいるんですかマ』
「もういいよそのくだり!ぐだぐだだよ!…で、右と左どっちかとかわかります?」
「まっす」
「いくぞおめえらァァァ!」
『「「よっしゃァァァ!」」』
「ちょっとー!」
「待ちなせェ!」


沖田くんとマヨ方さんの引き止める声がしたけどそれを聞かずに私達は出発した。




*****




しばらく走っているとエリザベスがストップと書いてあるボードを出した
それを見て私達は定春をとめた


『どうしたの?』
〔崖〕
「のゎ!あっぶねー…よかった死ななくて」
「でもどうします?桂さんいませんよね?」
「アイツらの言う通りまっすぐ来たのにナ」
「…待てよ?まさか…」
『かっかかかかぁーつらさぁぁぁん!!!』
「ちょっ華ちゃん気をしっかり!」
「ヅラーーー!」
「ヅ…な…」

「ズラー」
「ズラじゃ…ヅラ…あれ」


『行方不明者さんー!』
「行方不明者じゃない桂だァァァァァ!!」


『「「「…いた」」」』


私達が呼んでいると桂さんは崖から這い上がってきた
…ボロボロの姿で。まぁ3日間もこんな所にいたんだからしょうがないか
でもなんだろう。
なんだかエリザベスが嬉しそう


〔おかえり〕
「エッエリザベスゥゥゥ〜!」

「あーあぁ、いい年した大人が涙流してみっともねぇなあ」
『いいじゃん!』
「家族みたいでいいアルね。ものすごく気持ち悪いけど」
「神楽ちゃん。」

「おぅお前ら、帰るぞ〜」

『「「は〜い」」』
「ワン!」





大変だったけど、ちゃんと桂さん見つかったし、エリザベス嬉しそうだし、無事に仕事できてよかった。
どんな形であれ、仲間っていいな…桂さん達を見てそう思った

さあ、家に帰ろう



『ふぁっくしょん!…寒っ』
「ほら〜風邪には気を付けろよ」
『はぁーい』















(先日はすまなかった)(もうちょっと報酬はずんでもいいんじゃな)ゴッ(いで!なにすんだエリザベス)(エリザベスになにすんだ!)ガッ(…これも仲間?)(ある意味でね)



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あきゅろす。
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