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Novel〜APH〜 
†…《COLOR》…†〜W〜

「聞いたよ」

頭に響く

「君、イギリス君が消える時一緒にいたんだってね」
一つ一つの音が重く俺にのしかかる


「その時の気持ち、聞かせてよ」





†…《COLOR》…†〜W〜





朝、チャイムが鳴ったので出てみると

ロシアが満面の笑みで立っていた


「イギリス君居なくなっちゃったね」

は、何てわざとらしい

わざわざ何故そんな事を言ってくる?

嫌がらせにも程がある

「育て親なのにね」

「寂しい?」

「彼に会いたい?」

やめてくれ、帰ってくれと言いたい所だが相手は一応ロシアだ

追い返すのはさすがに抵抗があるので、部屋へと通した

「ねぇ、君はイギリス君が好きだったんだよね?」

「ははは、どんなジョークだい?あのイギリスを?」
頭が真っ白になりそうだった

それというのも昨日からずっと過去ばかり振りかえってばかりだからか

「そう?僕はイギリス君が好きだったよ」

俺はがたっと音を立ててカップを机におく

「あんなののどこがいいんだい?」

「元ヤンだし、海賊だし、いちいち口うるさいし最悪だよ。居なくなってせいせいしたさ」

「そうかな」

にこっと笑うその顔がかえって怖かった

「アメリカ君は素直じゃないね」

ロシアは席を立つと俺に近付く。





「そんなんだから大切なものなくなるんだよ」

大切なものには躾と鎖をしないとね

そう囁くとロシアは帰っていった

俺はカップをフローリングに叩き付け

飛び散ったコーヒーを冷たい目で見つめた








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あきゅろす。
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