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【5】
「……」
「一護?」
「いっちゃん?」
シュル…、と衣擦れの音が夜の静寂に響く。
二人からそっと身を離した一護は自ら腰紐を解き、恥じらいも理性も何もかもを捨て、ただただ目の前の愛しい恋人達を欲する。
それはまるで甘い蜜を求める蝶のようであり、求め続けた想いは夜の帳に花開く。
咲き綻ぶ花のように一糸纏わぬ姿になっていく一護に、始めこそ驚いていた藍染とギンもそれを治め、満足そうに笑んだ。
「…おいで、一護。愛してあげるよ」
唇から甘い媚薬を吐いて、藍染が囁く。
「惣右介さん…、んっ」
愛しい人の名を呼びながら誘(いざ)なわれる掌に身を委ねれば、腰に回る腕と共に唇が重なった。
重なる唇から互いに舌を差し出し絡ませて、何度も角度を変えながら求め合う。
その深く交わす口付けに酔いしれ快楽に震える躯はいっそ見事に、一護の歓喜を体言していた。
「もうこないにドロドロにさして…。やらしいなァ、いっちゃん」
「んンっ!」
「ココもぷっくりやね、気持ちええの?」
「っあ、ギ、ン…っ」
既に先端から蜜を溢れさせる自身と、ピンと尖らせた胸の飾りに背後から触れるのは、もう一人の愛しい人。
強弱をつけて桜色の飾りを揉む傍らで、その手に握る一護の自身を扱きあげていく。
次第に響いてくるグチュグチュとした淫音は連り、溢れた蜜は量を増して隠された蕾を濡らす。
濡れた事で浅ましくも貪欲にヒクつくその蕾は、男を知った成れの果て。
平素なら何モノをも受け入れる事などない排泄口であるのに、ソコはまるで確立したように“何か”を求めている。
その“何か”を受け入れる事が喜びに変わったのは、一体いつだっただろう。
端から見れば男娼のソレに成り下がった己を恥じる事さえしないのは、やはりこの躯と心は藍染とギンにしか満たされないから。
「ぁっ、もっと…っ、もっと触ってっ…」
疼く蕾へ熱く滾る楔を埋めて、その欲望を存分に注いでよ。
「んむっ…、ンっ、んっ」
口腔に突き刺さる太い楔を喉奥まで銜え込み、その背後では違う楔を蕾の奥まで招き入れる。
それは狗と同等の格好になった己に上下の口から淫靡な愛を与えてくれる、愛しい愛しい二人の恋人のモノ。
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