日商便利屋兼帰宅部
依頼書
次の日の放課後。
部室に行ってみた。
相変わらず、放送室には誰もいない。
仕方が無い。給湯室に行ってみるか。
こっちも相変わらずの状況だった。が、今日は誰もいないみたいだ。
『何にしても凄い散らかり様だな。誰か来るまで片付けでもしてるか。』
しかし、一向に誰も来ない。最終下校時間になった。
とりあえず今日は帰るか。
一応、机に依頼書をおいていこう。
家に着いてから思い出した。そう言えば香澄さんのメルアド持ってるんだった。
今更だけど連絡いれとくか。
《中学時代の友人から依頼がありました。依頼書は部室の机に置いておきましたので、読んでおいて下さい。》
まあ、こんなもんでいいかな。
送信送信、ポチッとな。
ってオイオイ、もう返信してきたよ。
香澄《その依頼受けたのっていつ?》
う〜ん、帰宅後に女の子とメールか。なんか幸せだなぁ。
《昨日の部活の後です。》
はい、返信っと。
またもや一瞬で返信してきた。
香澄《馬鹿者!!!そう言うことは早く知らせなさい!!明日の朝、7:30までに部室に集合。いいわね?》
《了解》
7:30か。厳しいな。
次の日。
部室前。
う〜ん、依頼書の提出遅れたからって怒られないよね?
ガチャ
ドアを開けたら、いつも通り静まり返っていたが、部員は全員いた。
綾「ちょうどいいわ。この依頼人の通ってる日向高校、新入生のマーキングがまだだし。」
香澄「じゃあ、今回は依頼の解決兼新入生のマーキングってこと?♪」
綾「まぁ、そうなるわ。明香里!」
明香里「もう、送りました。」
綾「相変わらず速いわね。」
明香里「5人に送ったから結構早く終わります。」
香澄「じゃあ、今日の放課後は新入生のマーキングだけでいいわね♪」
綾「そうね、細かい事はいつも通り。無論・・・」
明香里「遅刻厳禁。」
綾「・・・よく分かってるじゃない。では解散。あっ蓮次くんはちょっと残って。」
綾「理解不能、チンプンカンプンって顔ね」
『まったくその通りです。』
綾「今回の依頼は情報収集だから明香里の情報網を使って解決するわ。基本的に現地集合。毎回、香澄が最初に着くから香澄を20分以上待たせば遅刻よ。何か聞いておきたい事はある?」
『新入生のマーキングって?』
綾「情報網の拡大化や個人情報調査のこと。」
個人情報調査って、なんの意味があるのかなぁ。
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