日商便利屋兼帰宅部
断固阻止!!
香澄「でも、どうやって付けるんですか?」
たしかに。部活中、他校の生徒がズカズカと入り込んじゃまずいよな。
珊瑚「え〜と
@部活が終わってから・・・
A大輝を使って・・・
ぐらいが妥当かな。」
蓮次・香澄「@がいいと思います!!!」
珊瑚「!!!?なんなのよあんたたち。そんなにリキんじゃって。」
香澄「(いい?絶対にAにさせちゃダメよ!!)」
『(分かってますよ。何が何でも@で。)』
珊瑚「・・・・・・。」
うっ、珊瑚さん考えてるよ。流石に怪し過ぎたか?
珊瑚「・・・いや、やっぱり大輝を使うわ。」
香澄「な、なんで?大輝君だって部活中なんだし、ここは終わるまで・・・。」
珊瑚「いや、大輝の都合はいいのよ。私、剣道部の部長と知り合いだし。」
香澄「でも・・・。」
珊瑚「でも・・・何?それとも大輝を使っちゃ都合が悪いとでも言うの?」
香澄「(くっ、鋭いわね珊瑚さん。)」
『・・大会・・・。』
珊瑚「えっ?」
『じきに大会が・・・新人戦があるんだし邪魔しちゃ悪いかと・・・。』
珊瑚「まっ、まあ確かにそうだけど・・・。」
よしっ、我ながらいい嘘っぱちだな。
大会が無かった時の事を考えると恐ろしいが・・・。
『じゃあ決まりですね。』
とりあえず今後の行動が、部活終了まで待機→発信機を使用と決まったのでしばらく暇だ。
珊瑚「ここじゃ邪魔になるから、違う場所で待ちましょうか。」
『(珊瑚さんの意見を潰したんだからここは従っておくか)そうっスね。』
ってな訳で、様子の見える購買で待つことにした。
香澄「珊瑚さん、その発信機って有効範囲とかってないんですか?」
珊瑚「さぁ?特に何も言われてないからとりあえず学校内なら大丈夫だと思うけど。」
学校内って結構広いんだけどなぁ。
『そんな代物作れる技術力があるのに何で工業高校に行かなかったんですかね?』
珊瑚「見よう見まねでつくったって言ってたから技術力って言うより才能かな?」
香澄「見まねって誰の?」
珊瑚「明香里のお兄さんだってさ。ほら、私立の工業科に行ったとか何とかの。」
たとえ兄が工業科に行ってても普通は無理じゃないか?
まぁ、この部の部員はみんな普通じゃないってのは言うまでもないけど・・・。
「風紀委員より、最終下校時間10分前をお知らせします。活動中の部は終了し、帰宅しましょう。」
珊瑚「じゃ、行きますか。」
『ねぇ、珊瑚さん。今更だけど発信機付けてどうせるんですか?』
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