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日商便利屋兼帰宅部
行動開始
綾「じゃ、頑張ってね〜。」

(無責任なことに)綾さんは、逃げるように早々と去って行った。

『(とにかく、その大輝の名前が出てこないようにすれば問題無いっスよね?)』

香澄「(まあね。でもそんなに簡単な事じゃないのよね〜。)」

『(あぁ、やっぱり?)ってあだだだだ!!』

珊瑚さんに耳を引っ張られた。

珊瑚「な〜にこそこそやってんのかな?蓮次君?」

『べ、別になんでもないっスよ。』

珊瑚「そう?ま、いいわ。それじゃ、とりあえず長瀬さんの部活を調べて、そこから探っていきましょうか。」

ったく、脳が面倒な予感をバリバリに感じてるよ。

香澄「あっ、部活なら依頼書の情報欄に書いてありましたよ。」

珊瑚「なら話が早いわね。どれどれ、え〜と

部活動:弓道部

弓道部か。なら屋内ね。」

香澄「あっ、でも体育館はバスケ部とかが使ってると思いますよ。」

体育館以外の屋内か。教室とかは有り得ないだろう。

『日向高校って校舎と体育館以外に建物ってありましたっけ?』

香澄「さぁ?とりあえず体育館の方に行ってみれば分かるんじゃない?」

珊瑚「なんで?」

香澄「ほら、日商の剣道部とか弓道部って体育館横の第二体育館で活動してるじゃないですか。だからもしかしたら日向高校も・・・。」

なるほど、一理あるな。

と言うことで体育館の方に行ってみた。

香澄「よしっ、ビンゴ!建物を二つもハッケーン!」

そう、残念ながらフタツも発見してしまった。おそらく弓道部と・・・剣道部だな。

問題はどっちが弓道部か。そして、どちらも遠く、面倒な所の二点だ。

『どっちに行きます?』

珊瑚「それはもちろん」

ジャンケンか。

・・・・・・・・・。

我&香澄さん、勝利也。逆を言わば、珊瑚さん、敗北也。

香澄「それじゃ、弓道部だった方はその場で待機って事で。」

珊瑚さんは西側の、嬉しい事に俺は香澄さんと東側の建物へ向かった。

東側の建物の扉前。

「ヤァ―――面!!!!」

扉を開けるまでも無く、ハズレ。

香澄「仕方ない、珊瑚さんの方にいきましょ。」

『そうですね。』

しぶしぶ珊瑚さんの向かった方の建物へ足を進めようとした。が、

大輝「おっ、蓮次じゃんか。もう調査しに来てくれたのか?」

『大輝〜。なんか面倒な事になりそうなんだよ。』

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