お題
2
それなのに頼斗は俺を拒絶しなくて、
寧ろ受け入れて、包みこんで。
なんで、なんで、
綺麗過ぎるお前を汚してしまいたいと思う俺を消しさりたいのに、止められない。
さしずめ、天使に恋した悪魔みたいな俺。
「響、?」
あぁ、その唇を今すぐ塞いでやりたい。
駄目だ、
そんな事は許されない
「どうかしたのか?」
細い体、白い肌、
触ったら柔らかそうで
「響?」
「………っ!」
ぎゅ、
堪らなくなって抱き締めて、頼斗は困惑気味な表情で。
駄目だ、我慢するんだ
頼斗の側にいたいから
内なる感情はどす黒過ぎて、汚くて、
綺麗過ぎる頼斗には似合わないから
だから、俺は耐える
耐えてみせる。頼斗と一緒にいる為に
頼斗に釣り合える様に
頼斗に好きになってもらえるように
END
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