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短編
寄り道※鬼道夢
放課後
学級委員の仕事を済ませた私は、
雷門サッカー部の練習場所である河川敷を通って帰る。

今までは誰か1人を見るなんてことはなくて。
今日、ただなんとなく目に止まったのは、隣のクラスの天才転校生。












なんでゴーグルしてるんだろう。
なんでマントしてるんだろう。
じーっと見てたら円堂君に手を振られた。

円「名字ー!どうしたー!?練習見に来たのかー!?」
『まあそんなとこー!!』
秋「こっち来たらー!?」


秋ちゃんも手振ってる。
行こうかな。
鬼道君の外見の謎も知りたいし。

軽く走りながら坂を降りる。

『うわあっ!?』
円「危ない!」
秋「名前ちゃんっ!!」


生憎運動神経は良い方ではない。
私にこの河川敷の坂は急だったようだ。
ぎゅっと目をつぶった。




あれ、なんか柔らかい・・・。

鬼「大丈夫か?」
『あ、うん、ありがとう・・・。』


びっくりした。
鬼道君が支えてくれるなんて意外だなあ。
なんだか顔が熱いや。

鬼道君の胸はあったかくて、このまま眠れそうだなあ。




・・・ずっとこうしていたい。


自分の思考回路を疑った。
まさか、ありえない。
喋ったの今日が初めてだよ?

土「おいおい、いつまで抱き合ってるんだよ?」
『えっ?あ、う、わあっ!ごめん!』


はっと我に帰って慌てて鬼道君から離れた。
何やってんだ私・・・。

鬼道君はフッと笑って練習に戻った。



そのあとは秋ちゃんと一緒にいたけど
気がつけば目で鬼道君を追ってるし
頬の熱は引かないし
そんな私を見て秋ちゃんはニコニコしてるし。

何より鬼道君のあの笑った顔が頭に焼き付いてる・・・。


たまらなくなって帰ろうとしたら

鬼「名字。」

いつの間にかそばにいた鬼道君に引き止められた。

『な、何?』
鬼「明日も、来てくれるか?」
『!! ぜ、絶対来る・・・!』


君のそんな顔を見せられたら
明日も寄り道せずにはいられないじゃん!






秋「クス、見て、2人とも顔真っ赤だよ。」
円「あ、秋。何が?」
秋「もう!鈍いんだから!」














あとがき
照れる鬼道さん!
多分鬼道さんは前からこの子が好きだった←
読んでくださり、ありがとうございました!

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あきゅろす。
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