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アニメ沿い鬼道寄り夢小説
3
地木流監督に謝罪をし、雷門中へと向かう車の中。
2人は無言だった。
地木流監督は
「名無しさんにはフットボールフロンティアに向けて頑張っていただきたいので私は何もしません。
 ですが、以後気をつけてくださいね。」
とのことだった。

突然夏未が口を開いた。

夏「本当に、以後気をつけなさい。
  監督の誰もが地木流監督のような対応をしてくれるとは限らないわ。」
『うん・・・。』

うつむきがちな名無しに夏未は強く溜息を吐いた。
そして名無しの顔を真っ直ぐ見た。

夏「いつまでへこんでいるの!貴女にはこれからフットボールフロンティアがあるのよ!?
  済んだことを気にしていては前に進めないわ!
  いいこと、貴女への処罰は今後その足をサッカーの為だけに使うことよ!!」
『えっ・・・!』
夏「まったく、サッカー部は皆世話が焼ける・・・!」

ぶつぶつと文句を言いながら夏未はそっぽを向いた。
しかし名無しは夏未の肩をがっしり掴み、激しく揺らした。

『ねえそれホント!?夏未それホントなの!?なーつーみー!!』
夏「うるさいわねっ!そうよ、本当よ!わかったらその手を放しなさい!」

ぱあっと輝く名無しの顔。
夏未にぎゅっと抱きついた。

『メルシー夏未!大好き!友だちっていいね!』
夏「なっ、私と貴女がいつから友だちに・・・!」
『夏未がそう思ってるんなら今からだよっ!』
夏「〜〜〜〜〜っ!」

上機嫌ににこにこした顔で言われては何も言い返せない。
それに、この子と友だちになるのも良いかもしれないと思う自分がいるのを感じた。

それが少し変な感じがして雷門中への距離が長く感じられた。



夏「ちょっと、スピード上げてくれる?」
『いいじゃん、ゆっくり行こうよ。私勉強嫌いだし。』
夏「制限越えてもいいわ!」
『だああっ!ちょっと待って今の嘘!ねえ友だちでしょ〜!』

夏未は不敵ににやりと笑った。

夏「私と貴女が友だちなら、より良い方向へと導くのが私の役目よ。
  将来のために勉強しなさい!」
『そんなぁ〜〜!』

名無しはがくっとなったが、すぐに2人は顔を見合わせ笑い合った。
夏未はやっぱりこの子となら良い友だちになれるかもしれない、と思った。
さっきの変な感じは消えていたから。

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