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寮長の憂鬱
でけぇ



んだこれ・・・でかすぎ。


これが寮だと!!?

さすが名前を洋風にしてあるだけの事はあるな・・・じゃねえ!!

「どこの城だこれは!!」

「リンドブルムです」

「りん・・・?」

「りんどぶるむ、です」

「りんご・・・」

「り ん ど ぶ る む です」

「・・・・・・・・・」



知るかぁぁぁぁあ!!!


りん・・・なんちゃらで十分だこの野郎。

ちなみに今教えてくれたのは、校門まで迎えに来てくれた運転手、初老のじいさん。

慣れるために歩きたいって言ったら校門からここまで30分もかかるって言われた時はここは一体どうなってんだと聞いてしまった。

そしたら笑顔で、初代学園長の趣味です。だと。
そりゃそうだ。

聞いた自分が馬鹿だった・・・ったく。
ははははは・・・。

・・・やべえ。あまりの凄さに早くもキャラ崩壊たぁ予測できなかった(管理人談)。

「では、このリンドブルム寮から入ってエレベーターを経由し、最上階の理事長室へどうぞ。最上階へは鍵が必要となりますのでこちらを渡しておきます」

あ?

「二渡(ニト)さんは来ねえのか?」

「来いとは言われてませんので」

・・・意外に淡白だなコイツ。

じいさんはそのまま黒塗りの車(乗り心地最高)に戻って、どこかに走り去ってしまった。

俺の手には渡された銀の平べったい棒。
あれだ。外人の兵士がよくぶらさげるようなネームタグの細い版。先っぽに番号ふってある。

いったいどう使うんだよコレ・・・

嘉田翔(カダ カケル)、社会人最初の試練、だ。

取り敢えず中入ろ・・・




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あきゅろす。
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