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プルト小説
その6(グリーヴァ+ガラハド+ヘルミーナ他)
―東の村―


セシル「―そっか、じゃあエリスさん達は北の国へ行ったんだね。」

ウェダ「そうなのよ〜。」

リレ「下界生活は楽しかったかい?あと誰が強かった?」

ワイワイ…


ジャスティン「東の村の住民であり、しばらく下界であるプルト共和国に行っていたセシルは老衰し、このたびこの死後の世界『あの世』にて東の村に無事に帰省。そして今、ウェダ達と再び再開したのであった。セシルは笑顔でウェダ達と談笑しているが、心の中ではハンサムでナイスガイ、東の村で筋肉を見せつけられたい男ナンバーワンのジャスティンに抱きつきたい衝動を無理にでもおさえているのであった…!」

ゾズマ「な、長いひとりごとだね;」

ジャスティン「やあゾズマさん。いつもツッコミをいれてくれるリレは今はセシルさんと喋ってますから助かりましたよ。」

ゾズマ「何が助かったのかわからないけどどういたしまして;」

ジャスティン「それにしてもゾズマさんって見た目も話し方も一人称もほとんどセシルさんと被ってますねぇ。大丈夫ですか?」

ゾズマ「何が?;」


ジャスティン「ふみゅ?」

ゾズマ「……。」イラッ!

ジャスティン「そういえばリレとウェダさん以外の女子達を見かけませんねぇ。海で遊んでるなら僕も誘ってほしかったりしますが…はてさて。」


―会議小屋―


ローザ「私が先にグリーヴァ君に目をつけてたんだけど。」

マリー「目をつけた順番なんて関係ないじゃないですか。それにローザさんはランスロットさんがいるでしょう?;」

ローザ「それはそれ、これはこれよ。ランスロットももちろん愛してるけれどね。」

ヘルミーナ「とにかく!;グリーヴァ君は渡さないんだから!;」

マリー「もうグリーヴァ君の彼女じゃないのに渡さないとか言わないでくださいよヘルミーナさん!」

ヘルミーナ「そうだけどグリーヴァ君をとらないで!」

マリー「ラチがあきません…。グリーヴァ君がこの中の誰か1人を選んだらもう文句は無いですよね?」

ローザ「う〜ん…」
(私は容姿がエリスさんに似てるという武器があるけど、ヘルミーナは昔からグリーヴァ君を支えてきたし、マリーさんに至ってはグリーヴァ君の好きな赤毛……)


ザッザッザッ…


グリーヴァ『ふみゅーっ!♪ガラハド兄ちゃん好きー!大好きー!♪』

ガラハド『わかったわかったって;ジャムクレープだけでそんなにはしゃぐな;』

会議小屋の外からグリーヴァとガラハドがそんな会話をして歩いていた。

ヘルミーナ達は思わず息をひそめる。


ガラハド『…よし、ここなら誰もいなさそうだからちょっと聞くが…』

グリーヴァ『ふみゅ?』

ガラハド『グリーヴァ、ヘル子ちゃんとマリーちゃんが髪の引っ張りあいとかのケンカなんて余程の事だぞ。お前もいつまでもフラフラふみゅふみゅしてないで決着つけたらどうだ?』

グリーヴァ『決着?なんの?』

ガラハド『だから…、そうだ、そもそもお前、一番好きなコは誰なんだよ?』


ヘルミーナ「………。」ドキドキ

マリー「………。」ソワソワ

ローザ「………。」ウズウズ


グリーヴァ『なんだよ急に。』

ガラハド『いいから言ってみろ。ちょっとハッキリさせたいっつーか。』

グリーヴァ『うーん、マリーは少なからず愛してるけども』


マリー「………っ!♪」ガッツ!

グリーヴァ『でもマリーと付き合うとかしたらヘル子が悲しむっつーか悲しませたくないっつーか……。オレにとってヘル子は大事なやつだし。』

ガラハド『ふーむ…。どっちも手放したくないからどっちも付き合わずにオトモダチという現状維持か。』

グリーヴァ『そ!ヘル子を切り離せれるならもうマリーと付き合ってるっつーか…。』

ガラハド『うんうん。なるほどな。』

グリーヴァ『でもマリーよりヘル子のがメシは美味いし、それにヘル子は昔っからオレの世話してくれてるし気がきくんだよなー。あ、マリーが別に気がきかねーわけじゃないんだ。つーかマリーとは家が別々だし。』

ヘルミーナ「………。」

グリーヴァ『あれだ、彼女にしたいならマリーで、嫁にしたいならヘル子みたいな?でもオレ…』

ガラハド『ん?』

グリーヴァ『今はガラハド兄ちゃんが一番いい!』ギュッ!

ガラハド『なんだそりゃ;』
グリーヴァ『ふみゅーっ!』スリスリ

ガラハド『おいおい;まぁ、お前もそれなりに複雑なのな。それが聞けただけでいいか。さて、家でジャムクレープ作って食べるか。』

グリーヴァ『一番好きなのー!』

ガラハド『はいはい。歩きにくいから離れろ。』

ザッザッザッ…

足音と声が会議小屋から遠ざかった。


ローザ「結局ガラハドさんに持っていかれてるわね。」

マリー「………。」

ヘルミーナ「………////」
(はわわ…嫁に…!?////)

ローザ「はー、思わず息止めて聞き入っちゃったわね。でも良かったじゃないのヘルミーナ、思わずグリーヴァ君の本音が聞けて。」

ヘルミーナ「…………////」ボー
(ヘル子を嫁にしたいヘル子を嫁にしたいヘル子を嫁にし)

ローザ「あ、こりゃ聞いてないや。」

マリー「むうぅ…!私だってルームシェアの家に住めれたらいつだってグリーヴァ君のお世話くらい…!」ブルブル

ローザ「そうね、丁度バッシュさんもいないし住むわよ!」

マリー「えっ?」

ヘルミーナ「えっ?」


―夜・グリーヴァ達の家―


グリーヴァ「なんでローザとマリーがここに住むんだよ;」

ヘルミーナ「もう!;お母さんもマリーさんも帰ってよ!;」

ガラハド「あらら;また急だな。」
(とはいえ、ローザさんとマリーちゃんか…。ちょっと…、いや、かなり嬉しいかも。)

ガラハドはちょっとにやけた。

ローザ「ヘルミーナばっかり不公平よっ!」

マリー「そうです!ずるいですっ!」

グリーヴァ「つーかガラ兄とオレが1つの部屋で過ごすにしろ空き部屋1つしかねーじゃねーか。部屋は3つしかねーし。」

ガラハド「というかローザさん、ランスロットさんが反対するんじゃ…」

ローザ「ランスロットは『あぁ…まぁ、そんなになら悔いのないようやるだけやれば?』って言って了承を得たわ。」

ヘルミーナ「そんな;」
(お父さん、渋々了承したんだろうなぁ;)

ガラハド「えぇー…」

グリーヴァ「マリーはいいけどローザは帰れよ。ランスロットを悲しませるな。」

ローザ「グリーヴァ君、私はずーっと前からグリーヴァ君を愛してるんだよ?ランスロットと結婚してヘルミーナを産む前からずーっと。」

グリーヴァ「だからなんだよ。帰れ帰れ。」

ローザ「下界に呼ばれた時に今までの記憶持っていたらグリーヴァ君だけを想って生涯独身だったと思うの。でも下界に行ったら大抵は今までの事やグリーヴァ君の記憶を消去されてるからね。その記憶消去の状態のままランスロットと出会ってランスロットと結婚してヘルミーナを産んで……」

グリーヴァ「なにが言いてーんだよ;」

ローザ「つまり!今グリーヴァ君がまたこうしてふみゅふみゅと幸せそうに暮らしているのは支えてきてくれたヘルミーナのおかげ!ひいてはヘルミーナを産んだ私のおかげ!!」ドーン!

ガラハド「」

マリー「」

ヘルミーナ「」

グリーヴァ「」

ローザ「だから私もヘルミーナと同じくらい大事にしてくれたっていいじゃない?」


ガラハド「と…とんでもなくすごい事をよくもまぁそこまで…!;」ゴクリ…

ローザ「だって、本当はグリーヴァ君を更正させてあわよくばゲットするつもりだったのに娘のヘルミーナにちゃっかり更正させたりでとられたんだもん…。」シュン…

ガラハド「………。」
(…可愛い///;言ってる事は強引で無茶苦茶だけど可愛い…。)

ヘルミーナ「お母さん…。」
(で、でも、グリーヴァ君は『帰れ』って言うよね。)

グリーヴァ「ローザ…。わかった。」

ガラハド「Σわかった!?;何が!?;どのように!?;」
(えええええ!?;)

グリーヴァ「ローザがこの家に住みたいなら住めば。そこまで強く言うならオレもそれに応える。」キリッ!

マリー「えええええ?;」

ヘルミーナ「グリーヴァ君!?;」
(えええええ!?;なんでそんな時だけ物分かりいいの!?なんで真摯に受けとめてるの!?;なんかすごい真剣で男前な表情だけれどえええええ!?;)


ローザ「う…嬉しい…グリーヴァ君…!てっきり私ぶん殴られるかと…」グスッ!

ローザは泣き出した。

グリーヴァ「ばか、泣くやつがあるか。ほらハンカチ。涙拭け。」スッ!

ガラハド「おいおい、お前は誰なんだ;本当にグリーヴァなのか?;」

ローザ「うわああぁんグリーヴァくーん!」ダキッ!

グリーヴァ「うおっ!?;」

ローザはグリーヴァに思いっきり抱きついた。


ヘルミーナ「Σちょっ!お母さん!!;」

ローザ「うわーん」ニヤリ
(フッ!勝ったわ!)

マリー「策士だわ…!;」
(嘘泣きかつ泣き落とし、そして抱きつくだなんて…!!)

ガラハド「でもどうすんだ、部屋足りないし。」

ヘルミーナ「ガラハドさんまで…!;」
(お母さんとマリーさんがここに来るのにノリ気だ!地味にショック!!)

ローザ「そうねぇ…私はヘルミーナの部屋で暮らすわ。ガラハドさんがグリーヴァ君の部屋に行ってくれるならマリーさんはガラハドさんの部屋(元・収納部屋)で暮らせれるし。」

マリー「家事は頑張りますから!」

ローザ「そうそう♪ガラハドさんもグリーヴァ君も家事は私達に任せて♪」

ガラハド「あ、そりゃいいなぁ。」
(それに美女2人が我が家に…!///)

グリーヴァ「ガラ兄と一緒にダブルベッドで寝るー!♪」

ガラハド「寝る時はあんまりくっついてくんなよ?;」

━━━━━━━━━━━━

ローザむちゃくちゃやがな…(´ω`)笑

グリーヴァ達の家の構造は家に入って共同スペースである台所やテーブルにイスなどのワンフロアな場所。

そして左からヘル子の部屋、収納部屋(ガラハドの部屋になったけどこれからマリーの部屋)、グリーヴァとバッシュの部屋。

バッシュはエリス達と北の国へ行ってしばらくは帰ってこないからグリーヴァとガラハドの部屋になる。

グリーヴァはなんで嫁にするならへル子かというと、嫁はずっと一緒に暮らす相手だからずっと一緒に暮らしていられるのはヘル子が現時点で一番だとグリーヴァは思っている。

マリーには少なからず恋愛感情持ってるけど嫁にしたいとかまではまだ思ってないし付き合いもまだ浅いから彼女にしたいというわけです(´ω`)

PSPプルトでは年上のNPCローザとNPCグリーヴァが結婚して双子の男の子がどちらも顔がグリーヴァ似、性格はローザ似だったんですよ(´∀`)

2013/12/25

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あきゅろす。
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