プルト小説
ガラハド、収納部屋で生活(グリーヴァ+ガラハド他)
ハーディスは『エリスと二人暮らし』と『強制労働無し』の二つの条件で譲歩し、東の村にとりあえず住んでみる事にした。
そしてハーディスとエリスの息子であるデュランも父が心配なので同じく住んでみる事に。
―東の村―
エリス「…というわけで、ハーディスとデュランはしばらくここに住む事になったから。」
昼下がり、エリスはマリーにハーディスとデュランを紹介した。
デュラン「よろしくお願いします。」ペコリ
デュランは丁寧に会釈をする。
ハーディス「よろしくな。」
(訓練するタイプの女じゃなさそうだな。)
マリー「こちらこそ!マリーです、よろしくお願いします////;」ドキドキ
(身長や声の違いとかはさすがにあるけど、グリーヴァ君と同じ顔の方がこれで3人も!///;グリーヴァ君は甘えん坊で可愛い、シェイドさんはあまり人と関わりたくないのか少し取っつきにくいからちょっと苦手、ハーディスさんは…自由な感じ?)
ハーディス「この村でオレを知らなかったのはマリーだけだろ?マリーに自己紹介も終わったし、オレは訓練してくる。」スタスタ…
ハーディスは楽しそうに訓練場のある場所へ歩いて行った。
エリス「まったく…。」
マリー「あぁ…、でも、イケメンさんばかりで正直毎日ドキドキしちゃいます///;」
―グリーヴァとバッシュの部屋―
グリーヴァ「ふみゅ♪」ゴロゴロ
(はやくガラハド兄ちゃん帰ってこないかな♪)
グリーヴァは笑顔で心のくまを抱いてダブルベッドでゴロゴロしている。
ヘルミーナ「すごいご機嫌だね〜、グリーヴァ君;」
(あぁ、やっぱりガラハドさんが羨ましい…)
ヘルミーナはカーペットが敷かれた床でグリーヴァの衣服を丁寧にたたみ、タンスにきっちりしまい終えた。
グリーヴァ「だってハーディスがママをガラ兄からとったおかげで追い出されたガラ兄はこの家に暮らすことになったし♪」
ヘルミーナ「ガラハドさん自ら私の部屋とこの部屋の間にある収納部屋に寝泊まりさせてくれって言った時はビックリしちゃったけどね;」
グリーヴァ「今夜こそガラ兄と一緒にこのダブルベッドで寝る。」キリッ!
ヘルミーナ「バッシュさんが嫌がるよ?;」
(バッシュさんもすっかりグリーヴァ君の可愛さにやられてメロメロなんだし。)
グリーヴァ「ふみゅ?」
ヘルミーナ「いや、ふみゅ?じゃなくて;」
(くそぅ可愛い…///;)
グリーヴァ「あっ、そうだ、ゴロゴロしてる場合じゃなかった。」ムクッ!
ヘルミーナ「ん?」
グリーヴァ「えっと…、あったあった。」ゴソゴソ
グリーヴァはダブルベッドの下から可愛らしいイムの絵が描かれた木箱をひっぱりだした。木箱は大きさはグリーヴァの両手ほどで手頃な大きさである。
ヘルミーナ「あ、可愛い箱だね♪なになに?」
(ちょっと幼い感じの箱だけど私にまたまたプレゼントとか?///)
グリーヴァ「おどうぐばこー。」パカッ!
ヘルミーナ「Σわ、なんだか色々はいってる。」
グリーヴァは箱を開け、中身をヘルミーナに見せる。
箱の中は大小さまざまに仕切りがいくつもあり、あちこちに色んな形をしている色とりどりな小さな石や紐などが入っていた。
グリーヴァ「ブレスレットつくるー。んしょっ…」モソモソ
ヘルミーナ「え!?;だ、だれに!?;」
(グリーヴァ君ってサプライズにプレゼントするのがスキだから私に見せてる時点で私じゃない、か…。)
グリーヴァ「バッシュ。バッシュには言うなよ?」
ヘルミーナ「え?え?なんで?どうしてバッシュさん?;」
(まぁ…マリーさんにじゃないからホッとしたけど。)
グリーヴァ「だってバッシュのブレスレット壊されたし。新しいのつくる。」
ヘルミーナ「そういえばグリーヴァ君、北の国で私に手作りブレスレットをプレゼントして、それから夜に私を部屋に送ったあとにバッシュさんの家に言ってバッシュさんにも手作りブレスレットをプレゼントしたんだよね?」
グリーヴァ「おう。それがどうかしたか?」
ヘルミーナ「ううん?べつに?」ニコッ!
(グリーヴァ君の手作りブレスレット、できれば私だけ持ってるって事にしたいんだけどなぁ…。)
コンコンッ!
ガラハド『おーいグリーヴァいるか?さっきランディからパンケーキもらったぞー。』
グリーヴァ「! 食べるー!♪」ダッ!
ガチャッ!
ガラハド「グリ…ぐえぇっ!;」
グリーヴァ「ふみゅ♪ガラ兄おかえりー!♪」ギュウゥッ!
グリーヴァは幸せそうにガラハドに抱きついた。
ガラハド「はいはい、ただいま;あ、ヘル子ちゃんもパンケーキ食べよう。」ニコッ!
ヘルミーナ「はい。」ニコッ!
(うぅ…、私もグリーヴァ君にあんな感じに抱きつかれたいなぁ…)
ガラハド「ほらグリーヴァ、離れろ;」
グリーヴァ「や!」ギュー
ヘルミーナ「グリーヴァ君、とりあえずお道具箱お片付けしないと、ほらほら。」グイグイッ
グリーヴァ「みゅっ」
ガラハド「ん?なに?『お道具箱』?」
ガラハドはダブルベッドの上に開いている木箱に目をうつした。
グリーヴァ「オレのー!前に北の国で買ったんだ。ガラ兄にも見せてあげるー。」
ガラハド「あぁ、あとでな?俺は今からお茶いれるから…」
グリーヴァ「いま見るの!見て!」
ガラハド「はいはい;わかったわかった;」
ヘルミーナ「………。」ムゥ
(ガラハドさんに嫉妬;)
それから数日後…
グリーヴァ「ガラ兄ガラ兄、それでね、あのね!」キャッキャッ
ガラハド「はいはい」
グリーヴァ「こうでね、そんなわけでね、ガラ兄は…」キャッキャッ
ガラハド「うんうん」
グリーヴァ「ガラ兄すきー!すきなのー!」キャッキャッ
ガラハド「わかったわかったって」
バッシュ「………。」ギリッ!
ヘルミーナ「………。」ギリッ!
ジャスティン「………。」ギリッ!
リレ「Σなんでジャスティンまで!?;」
ジャスティン「いやぁハッハッハ。それにしてもガラハドがグリーヴァ達の家にきてからグリーヴァのガラハドすきすきオーラがハンパないですよね。」
リレ「そりゃ…グリーヴァはガラハドが一番すきなんだし。」
東の村の中で一番大きい木の下でグリーヴァはガラハドにべったり甘えている。
その光景を少し遠くからリレ達は眺めていた。
バッシュ「ぐぬぬ…!グリーヴァめ、俺というものがありながら他の男と…!」
リレ「だめだこりゃ;」
スタスタ…
ローザ「あらあら、皆さん集まって何してるの?」
ランスロット「どうも。今日も良い天気ですね。」ニコッ!
ヘルミーナの両親であるランスロットとローザは手を繋いで散歩をし、リレ達に挨拶をした。
ジャスティン「うーん、いいなぁラブラブで。リレ、僕らも負けじとデートでもしましょう。」
ヘルミーナ「Σえっ!?///;お二人はそうだったんですか?///;」
ジャスティン「もっちろん」
リレ「違うよ、ジャスティンのいつものくだらない冗談さ。」
ジャスティン「あぁん、つれないんだから。」
ローザ「ふふっ、…あら?あそこにグリーヴァ君がガラハドさんにじゃれているわね。」
ヘルミーナ「うん;」
ランスロット「さすがにグリーヴァ君があんなに幸せそうだと邪魔はできないね;ヘルミーナ、またタイミングを見計らってがんばれよ?」
ヘルミーナ「タイミング見計らうもなにも、グリーヴァ君は…」
バッシュ「ガラハドにベッタリだ;」ハァ…
リレ「アタシだって本当はグリーヴァを可愛がりたいんだけどねぇ…」
ジャスティン「僕を可愛がればいいじゃないですか。ふみゅ♪」
全員がイラッとし、リレは思いっきり舌打ちをした。
―夜―
グリーヴァ「ガラハド兄ちゃん、一緒に寝よー♪」
家の中の収納部屋で、グリーヴァは甘えた声で今まさに寝ようとしているガラハドにそう言った。
ガラハド「自分の部屋でバッシュと寝てろって;それに今日はさんざんお前と一緒にいただろーが;」
グリーヴァ「ガラハド兄ちゃんと一緒に寝るー!」
ガチャッ!
バッシュ「グリーヴァいい加減にしろ;すまんなガラハド、ほら寝るぞ、来い。」グイッ!
バッシュはグリーヴァの腕を掴む。
グリーヴァ「3人で寝るー!」
ガラハド「ムチャ言うな;あんまり騒ぐと怒るぞ?」
グリーヴァ「………みゅ」
―ヘルミーナの部屋―
ヘルミーナ「…………。」
(そろそろ泣きわめくんだろうなぁ…。)
グリーヴァ『うわあああぁあん!ガラ兄と寝るー!』ビースカ
ヘルミーナ「…………。」
(あぁやっぱり;そしてうるさいよグリーヴァ君;)
ヘルミーナは隣の収納部屋からいやでも聞こえるグリーヴァの泣き声を聞きながら明日の準備をしていた。
グリーヴァ『うえ゙ぇぇえっ!寝るー!!』ヒックヒック
ガラハド『あぁもう;わかったから泣き止め。うるさい;』
ピタッ!
ヘルミーナ「…………。」
(Σ泣き止むの早ッ!;良かったねグリーヴァ君;)
・
・
・
―翌日―
グリーヴァ「ふんふ〜ん♪」
ワグナス「おっ、なんだかご機嫌だねグリーヴァ君。というかガラハドがグリーヴァ君の家に住みはじめてからか。」
グリーヴァとワグナスは塔の三階を掃除していた。
ウキウキとホウキで掃き掃除しているグリーヴァにバッシュの兄であるワグナスが話しかける。
グリーヴァ「おう♪ヘル子やバッシュが作ったメシもけっこー美味いんだけどさ、でもやっぱガラ兄が作ったメシが一番うまいしスキなんだよな〜。ガラ兄が作った朝メシとか久々に食ってオレ超元気だし♪もう今日はバリバリ働くー!」
ワグナス「おぉっ!やる気満々だね♪そんなにガラハドの作った料理は美味しいんだ?」
グリーヴァ「うんっ!♪やっぱメシ作るのがじょーずな奴はイイっつーか…ふみゅ♪」
ワグナス「へぇ〜」チラッ
(あ、バッシュが壁に隠れて立ち聞きしている…)
バッシュ「………。」
・
・
・
ガラハド「お、バッシュすごいたくさん料理作ってるけどどうしたんだ?パーティーでもすんの?」
バッシュ「お前には負けん!うおおおお!」
(料理の腕をあげねば!)
ザッザッザッザッ!
ガラハド「? なんて見事な包丁さばきなんだ。」カンシン
グリーヴァ「みゅ、ヘル子ジャムクレープおかわりー。その持ってるやつ食べるー」
ヘルミーナ「だめだよグリーヴァ君、これは私のジャムクレープ。それにグリーヴァ君はいっぱい食べたでしょ;」
グリーヴァ「食べるー」スリスリ
ヘルミーナ「Σふおぉっ…!///;わかったよぅ…もう///;」
グリーヴァはヘルミーナにくっついて頭をすりよせた。
グリーヴァ「みゅ♪」ニヤリ
ガラハド「あ、ワルっ;」
(グリーヴァ…初めて会った時とくらべて大分かわったよなぁ…)
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グリーヴァがもはや自ら『ふみゅ』を多用してかわいいアピールかつ媚びているw
そしてグリーヴァも『あ、こいつなら可愛がってくれるな』と相手を選らんでたその結果、可愛がってくれるし甘えれるバッシュ、ヘル子、ガラハドに囲まれて幸せの絶頂w
なんだこの話(^q^)w
グリーヴァはよくゴロゴロしてたり遊んでたりしてるけどちゃんと働いてたりしてます(^-^)笑
ってほんとかよw
2013/12/1
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