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だってそういうことでしょう
しつけの時間(S×H)※

ひみつのおはなし続編。
信也×春樹
自慰/視姦/おねだり等





ばふん、

ベッドのスプリングが軋む。

信也の部屋に連れて行かれた途端、ベッドの上に力任せに投げ出された。

佑真の部屋から出て、手首を乱暴に掴まれて、信也の部屋に入るまで。
その間一言も信也は口を聞いていない。

怒ってる。
これ、ホントにヤバイ。


「頭冷やしてくる」


「ごめん!・・・、信也」


ベッドに転がされたままびくびくしながら謝るが、信也はこちらを振り向きもしないままさっさとバスルームに行ってしまった。

一人取り残される俺。

・・・どうしよう。



 ̄ ̄ ̄ ̄


今まで何度も小さな喧嘩はしてきた。
その大半はいつだって信也が謝って、俺が許すの繰返し。

ここまで信也が怒っているのなんて初めてだ。

正直、怖い。


どうしよう。
どうしたらいい?

考えもまとまらない内に
ガラリと扉が開く音がした。

どくんと心臓が飛び跳ねる。
腰にタオルを巻きつけて出てきた信也は、幾分冷静さを取り戻してはいるものの俺を見る瞳はひやりとする程に冷たい。


「信也、ごめん!」


頭を下げると、信也は大きなため息をついた。


「何を謝ってんの?」


冷たい声。据わった目。
ヤバイ。完全にスイッチ入ってる。


「いや、あの、佑真と、浮気?したこと」


「佑真と何したかって聞いてんだよ」



腕を引っ張られて再びベッドに転がされる。


仰向けに転がされたまま、呆然と信也を見上げるが、信也は動じない。
そのまま、信也の足がぐっと股間に伸ばされた。


「信也、あの」


ぐり、服の上から萎えたモノを踏みつけられる。

痛い、


「何した?」


俺が痛みに顔をしかめても、信也は表情すら変えなかった。



「あ、触り合いっこ、した、だけ。」


股間を踏まれて、浮気を懺悔させられるなんて、
痛みと恐怖と後悔と、屈辱と、色んな感情がない交ぜになって鼻がツンとする。


「でも、俺は!やっぱり信也がいいって・・・!!」


見上げながら必死で言うと、
信也はぴくりと、初めて眉を動かした。


「信也じゃなきゃ、満足出来な・・・っ!!」


ぐり。
また踏みにじられて痛みに言葉を失う。


「全然信じらんねー。お前、誰にでも股開くんだな?」


ぐりぐりと力が入る足。


「ちがっ、俺、信也としか、そんなこと、しないっから!なんでもするから、信じて、」


涙ながらに言うと、ふっと股間にかけられていた圧力が引いた。


「なんでも、ねぇ」


「できる、するから、信也なら、俺、なんでも出来るから」


俺は涙目で、信也にすがる。


「じゃ、証明しろよ」


信也の目は冷たいままだった。



 ̄ ̄ ̄ ̄




明るい部屋。
服を全部脱いで、膝を折り曲げて信也に全てを晒す。いわゆるM字開脚。
突き刺さる信也の冷たい目線。
俺は恥辱に耐える。


「ちゃんとやれって」


信也の指示に、俺は涙目で震える指を自分の萎えたモノへ伸ばした。
信也の命令は、一人でするところを全部見せること。

こんなの、恥ずかしすぎる。
だけど追い詰められた俺には他に選択肢なんか無かった。

ゆるゆると、萎えたモノをしごく。
信也の視線が突き刺さる。
こんな恥ずかしい姿、誰にも、ましてや好きな人になんて絶対に見せたくないのに。

顔ごと信也から視線をそらした。
自分の意に反して、モノは固く、先は濡れている。

こんな状況なのに感じるだなんて、信じたくない。

これは、生理現象だから、
そう言い訳して、濡れてぬちぬちと音を立て始めたモノを片手でひたすらしごいた。
一人で、オナってる所を見せつけるだなんてどれだけまぬけに見えるだろうか。

こんなの、一刻でも早く終わらせたい。
早く、早く。


「んんっ!」


足の指の先に力がこもる。
俺は勢いも無くびゅく、と精液を吐き出した。


恥ずかしかったけれど、終わった。

もう、いいだろ?

真っ赤な顔でおずおずと信也を見る。


だけど、



「誰がやめて良いって言ったんだよ」


信也の目線はまだ冷たいままだった。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「サボんな」


「あ、だって、・・っは、」


自分の吐息が部屋に響く。
信也の視線が突き刺さる。

今度は簡単にイけないように、と根本を手近にあった太い紐で縛られたまま、俺はまた、ひたすら指で自分自身のモノをしごかされている。
紐さえなければすぐにイってしまいそうなのに、精液が塞き止められて、渦を巻いて、辛い。

だけど信也の視線が、指を休めることを許さない。


ぎんぎんに固くなった、出したくても出せないモノをしごくなんて、
苦しい、つらい。

行き場を失った欲は、ただ蓄積されてぐるぐると腹にたまっていく。

両手は自由だったから、いつでも紐をほどいてしまえる状況ではあったけれど、勝手にほどいてしまっては証明にならないんだろう。

追い詰められた俺はただ視線に耐え、がくがくと膝を震わせながら出したくても出せない快感に耐えるしか無かった。
追い詰めているのは自分自身の指なのだから救えない。


「後ろは?」


「え、そんな、」


「やれよ」


追い討ちをかけるような信也の一言に、俺は絶望した。
ただでさえ死にそうな位に恥ずかしくて辛いのに、そんな、ナカまで自分で慰めろと言うんだろうか。

信じられない、と目を見開く俺に、信也は優しくてこれ以上ない冷たい言葉を吐いた。


「出来ないならいい」


「できる、できるからっ!!」


最初から、俺には選択肢なんて無い。

ご丁寧に、信也は細いディルドを俺の足元に投げて寄越した。

こんなの、どこで、

恨めしげに信也を見やり、自分のモノをしごく指は止めないまま、ディルドを震える指で拾い上げる。


「濡らして」


信也の指示に従って、俺はピンク色のソレを口に運んだ。
ちろ、と舌先で舐める。
無機質な、冷たい感触。

こんなの、恥ずかしすぎる。


「、ふ・・っ、」


涙目でディルドを舐め上げた。
唾液を絡めながら、舌を絡ませる。

今から、コレが、俺に

信也がどんな顔をしているか恥ずかしくて見られない。

自分のモノをしごきながらディルドに唾液を絡ませる俺は、きっと酷く淫乱に見えるに違いない。

だけど、ちゃんと濡らさないときっと痛い。


「ケツこっち向けて。四つん這いになって」



信也の冷たい声。
そんな事したら、アナが丸見えだ。
どれだけ俺に羞恥を強いるつもりなんだろうか。

もうやだ、でも、


「わか、った」


俺はあまりの恥ずかしさにすすり泣きながら信也に全てを晒け出す。

それから、ディルドの先を、アナに当てた。

そもそも玩具の類いは好きじゃない。
血が通っていない無機質な感じが、好きになれなくて、
自分で使うのなんか初めてだった。

だけど、信也の許しが出ない以上、俺は辞める訳にはいかない。


「・・・ふっ、んんんっ!」


細いディルドを、ゆっくりと沈めた。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



だらしなく先走りを垂らすモノとか、突き刺さったディルドとか、それをのろのろと動かす指だとか、

信也の顔が見れない分、視線を意識して、恥ずかしくて堪らない。

自分でディルドを動かすのは馴れないし難しい。
ついでに視線を意識するせいできゅうと締め付けてしまって、動かしづらい。

ぐちゃぐちゃとディルドが擦れて音を立てる。

細いディルドは、俺を悪戯に煽るだけだった。


「しんや、も、おねが、許してぇ、」


もう限界だ。
泣きじゃくりながら許しを請う。


「なんでもできるんじゃなかった?俺は、それでイくとこ見たいんだけど」


呆れた信也の声。
嫌われたくなくて


「できる、できる、・っ・!!」


ディルドに添えた指を必死でぐちぐちと動かすけれど、イイトコロは掠めるだけで、焦れるような緩い快感しか産まない。
こんなんじゃ、いつまでたってもイけない。


「どうしたいの?」


「ゆるして、くだしゃ、」


信也の指が、ディルドを手に取る俺の上から添えられた。
それから、ずずず、と奥に沈められる。


「あ、ああああっ!!」


触ってほしくて焦れに焦れていたイイトコロを、ごりゅ、と音を立てて潰されると突っ張っていた腕の力が抜けて、顔からベッドに倒れ込んだ。


「なら、言えるよな?」


無情にも再びディルドを握らされて。
上から信也の指が添えられる。

どうしたいか、言え。
信也の求める答えは分かっていた。

ぐすぐすと、俺は泣きじゃくる。シーツに涙の染みができた。
いくら泣いても許してくれない。
モノをきつく縛られている以上、後ろの刺激だけでイけってことなんだろう。
なら、いくら恥ずかしくてキツくてもひたすら指を動かすしかない。

恥ずかしくて、焦れて、消えてなくなりたい



「おれが、オモチャでイくとこ、みてくらさい」



信也の指に後押しされて俺は再び、ディルドをゆるゆると動かしはじめた。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




「あ、んああ、ふっ」


自分のじゃないみたいなかん高い喘ぎ声が勝手に漏れる。

声を我慢する余裕もなくて、ひたすら片手でディルドを動かし、もう一方でいきたくてもイけないモノを擦る。
ディルドを抜き差しする指はそれでも慣れてきて、そればかりとはいかないものの、イイトコロを擦れるようになっていた。

ああ、おれ、
こんなかっこ、しんやいがいにみられたら

あたま、まわんね



「も、いく、いきまっ」


「・・・・いいよ。」


信也の許しに、俺は指を早めた。
もう、恥ずかしさなんて構っていられる余裕すら、ない。


「おねが、しんや、イくとこ、、見てくらさ、」


「ん。イイ子」


信也の声は幾分優しくなっていた。


「あ、あっあ!ああああっ!!」



星が飛ぶ

あ、だめだ、
これ、もう、

へにゃりと力が抜けた。
白濁を吐き出しもせずに、俺はナカでイった。
それは目眩がするくらいに、深くて濃い快感だった。







 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





「信也、ホントにごめんなさい」


コトが済んだあと、改めて謝った春樹に信也はぶすりと唇を尖らせた。


「どーせ俺は遅漏ですよー。佑真みたいに可愛くもないし?別にイケメンでもないしモテないし馬鹿だし」


拗ねた口調で言うが、先のような刺々しさはない。


「佑真だから良かったけどさ、他の奴ならマジで俺ヤり殺すから」


「佑真はいーの?」


「・・・やっぱ嫉妬するから。俺が居ないとこではヤメテ」


ぶすりと言った信也に、春樹は笑う。


「大丈夫。俺に欲情する物好きなんか信也だけだから」


能天気な春樹に、信也はため息をついた。

そんな事ない。
少なくともそんな物好きを俺は一人、知っている。

全て見透かしたみたいに、ディルドなんか貸してきた彼。
悪魔みたいに美しい顔で笑う、色狂いの変態を。


「そんなことより、さ」


春樹は遠慮がちに信也の指をとった。
顔が、赤い


「俺、今日はまだ、信也の貰ってない」


遠慮がちに伸ばされたもう一方の指は、信也のモノに向かう。

信也は春樹の顔を珍しいものを見るような目で見た。
・・・春樹から誘うなんて、珍しい。
今日ので少しは意地っ張りが改善されたんだろうか。


「・・・珍しい」


「言ったろ。信也じゃなきゃ満足出来ないって」


ぽつりと目をそらして言った春樹は耳まで真っ赤だ。


「優しくしようか」


「・・・信也の好きにして」


再びベッドに雪崩れ込みながら甘くて深いキスをする。
可愛くて仕方がない恋人を、今日は思いきり甘やかす事に決めた。

・・・少なくとも理性が持つまでは。

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