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企画
不器用な君と俺(六帝:藍歌様 リク )
「永遠に僕だけを見てくれますか?」

抱き合った恋人からの甘い睦言。「勿論」そう答え様とした俺はジッと見上げてくる帝人の黒い瞳に何も答える事が出来なくなった。
無言というバカ正直な返事をしてしまった俺に帝人の目はますます冷めていってしまう。
その目を見ていたくなくてキスを落とせば女のものより堅い帝人の唇は熱くて、けれど俺を拒絶しているのか優しくない。

"永遠"なんて約束できない。
帝人"だけ"というのも自信がない。

「ごめん」

バカみたいに謝りながら耳朶に唇を寄せれば、ミシリと腹を殴られる。
喧嘩慣れしていない帝人からの攻撃なんて痛くもなんともない。子猫から引っかかれたぐらいのもの。

「っ!!!!」

お次の攻撃は股間への蹴り。
どうやっても鍛えようのない其処への攻撃は躊躇なんてまるでない。

「お…男どう、し…で」

いくら何でも酷すぎる。
文句を言っても、俺から数歩離れた場所に居る帝人は涼しい顔。
目の前でうずくまっている俺なんて興味ありません。みたいな顔だ。

「帝人」

「なんですか」

柔らかい声。
やっぱり可愛いなぁ。と思ってしまうのは相当帝人に溺れているから。
それなのに帝人には全然伝わらない。
同じ男として、可愛い女の子に目が行っちまう気持ちとか分かってくれないものだろうか。

「永遠じゃないなら優しくしないでください」

"永遠"なんて帝人自身信じていない癖にそんな事を言う。
分かってる。
寂しいんだよな。
不安なんだよな。
住んでる所は遠いし、俺は女好きだし。

嗚呼、股間が痛い。
使い物にならなくなったらどうする気なんだ。

「千景さんなんて大嫌いです」

「でも俺は好きだ」

「大っ嫌い」

泣きそうな顔してそんな事を言われても嘘だってすぐに分かる。
帝人は俺の事が好きで好きで堪らないのだ。
ずっと一緒に居られないかもしれないという恐怖を抱くくらいに。

もし、俺が今此処で永遠を誓っても帝人は脅え続けるに違いない。
俺がほかの奴に本気になる瞬間を勝手に想像して…


不毛だ…


心の底からそう思う。
俺の言葉を信じない癖に
永遠を誓わせたがるなんて


せめて

「素直に好きって言ってくれよ」


そうしたら俺だって永遠を誓えるかもしれないから

―――――――――――――――――
六帝!!!
浮気症のろっちー×一途帝人という事でお願いしますm(_ _)m

シリアス…?
シリアスだと言い張ってみる事にしました

でも…むしろ甘い?

うーん
リクエスト通りの物がかけなさすぎて申し訳ありませんm(_ _)m

[2010/5/6.Up]

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