企画
あなた様は胸焼けするほど甘いお方(静帝:よしなに設定。つまり女王様)
/!\注意/!\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「どうぞ、よしなに」の関係が大丈夫
シズちゃんが虐げられても大丈夫
シズちゃんがドMの変態でも大丈夫
帝人様がドSでも大丈夫
という方以外はリターンを
シズちゃんが格好良くないとダメというお嬢様は速攻でリターンをば
精神がやられます
何しろ…今までのよしなに設定の中で一番酷いから!!!!
あと
SMプレイとイジメ・虐待・暴行の違いがわからない方もバックプリーズです
平気な方は
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ホントに大丈夫ですか?
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剛毅な方ですね
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しつこいって?
では此処からスタート
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「…飽きた」
ぼんやりとTVを観ていた帝人は延々と続く今度に欠伸をしていた。
いきなり静雄に呼び出されて仕方なく彼の部屋まで来てみれば「少し待っていてくれ」とか言われてTVを見る羽目に。
「くだらない」
脱げば笑いが取れると思っているのだろうか。取れたとしてもその笑いは失笑だというのに。
ブリーフ一枚になった芸人をあざ笑うのもそろそろ飽きてしまった帝人は家主に視線を向ける。
「何やってるのかなぁ」
馬鹿馬鹿しい。と言いたげな帝人の視界では静雄が誕生日ケーキを作ろうと四苦八苦していた。
なかなか巧くいかないのかボールの底が抜ける音やら何やらがする。
「ふっ」
馬鹿馬鹿しかったが、くだらない芸人よりかは遙かに面白かった。
暴力を体現した様な男が菓子作りをするのも
それが巧くいかないのも
しかも静雄の行動の理由が自分の誕生日を祝いたいという事実に帝人はゾクゾクする様な感動を覚えていた。
それは平和島静雄という一人の化け物を心から支配しているという満足感や愉悦に近いもの。
ゆっくりと立ち上がかった帝人は可愛らしい笑顔を浮かべ、キッチンへと向かった。
「静雄さん」
「うおぅっ!!!」
いきなり声を掛けられ驚いた静雄がガシャンと生クリーム入りのボールを床に落とすのを面白がりながら帝人は穏やかに笑む。
「一人で待っているの飽きちゃいました」
可愛らしい笑顔
可愛らしい発言
それに静雄が嬉しさ半分、心配半分といった表情を浮かべる。
こういう時の帝人が碌でもない事を考えているのを百も承知しているが故の不安と嬉しさ。
その碌でもない事に悦んでしまう己の性癖も理解していた静雄は心に浮かぶ不安を振り払った。
「だから遊びましょう」
帝人の顔には蠱惑的な笑み。
「ああ」
静雄は帝人という火の中に死さえ恐れず飛び込む虫の様に頷いた。
「静雄さんは相変わらず優しいです。でも、キッチンをそのままにして遊ぶのもアレですよね」
困ったなぁ。などと呟く帝人の瞳には残忍な光。
「静雄さん」
そんな光を湛えながらも帝人の笑顔は可愛らしいままで、アンバランスな表情に静雄の心が奇妙な熱を帯びてゆく。
「掃除してください」
「わかった。すぐ終わらせるから」
唯々諾々と従い、タオルを手にした静雄に帝人は無邪気でサディスティックな笑顔をしながら訊ねた。
「もちろん舐めとるんですよね?食べ物を粗末にしちゃダメですよ」
犬の様に四つん這いになり、床に落ちた生クリームを丹念に舐めてゆく。
酷い屈辱だった。
そして、もうどれだけ舐めただろうか。
吐き気がする程に気分が悪かった。
手につく生クリームが気持ち悪かった。
すべてが不快なはずなのに。
帝人に見られているだけで静雄の心は悦びに打ち震え得ていた。
こんな惨めなみっともない姿を見られている。
そう思うだけで静雄は生クリームを舐めるのが苦ではなくなった。
「静雄さん。すごい汚いです」
たまにぶつけられる言葉も静雄のテンションを上げる要因の一つだった。
ピチャピチャと液状の生クリームを舐め、
ハグハグと固形の生クリームを口に含んでゆく。
犬というよりも豚に近い動きに帝人は楽しそうな笑顔を浮かべたまま何もせずに静雄を観察する。
整った顔が生クリームに汚される様は酷く不格好で哀れで、楽しかった。
これなら何時間でも何日でも見てられる。などと思いながら帝人は時折言葉を掛ける。
「何ホントに舐めちゃってるんですか」
「汚いですね」
「そんなに美味しいなら毎日埃まみれの生クリームだけでも食べていればいいんじゃないですか」
侮辱としか思えない言葉の数々。
普段の静雄ならば一瞬でキレて暴れ出すであろう言葉なのだが、彼は青筋を立てることもなく生クリームを舐め続けるのみ。
部屋の隅という埃もゴミも溜まりやすい箇所は僅かに躊躇ったものの、そこも綺麗に舐め終われば、床に広がる生クリームはあらかた無くなっていた。
「全部綺麗になったんですか?」
「ああ」
「嘘つき」
帝人はにっこりと笑い、
「舐めた場所。静雄さんの汚い唾液で汚れちゃってます」
不条理な罵倒に静雄の頬に朱がさす。それが怒りによるものでない事を二人は知っていた。
だってこれが二人の愛情表現だから。
「なら、どうしたらいい」
「知りませんって。ああ、近づかないでくださいよ。汚いので」
そう言いながら、帝人は生クリームの舐め取られた床に足を踏み入れ、静雄の目の前で止まった。
いまだ四つん這いのままの静雄に視線を合わせる様にしゃがんだ帝人はベタベタに汚れた静雄の頬を撫でる。
「こんなに汚くしてしまうなんて。静雄さん、大人なのにダメな人ですね」
優しささえ感じられる穏やかな声で罵られる。そんな平衡感を破壊しきった言葉に静雄は頬を赤らめた。
「だから僕が一緒に居てあげます」
嬉しそうに帝人は笑い、静雄に抱き付く。
甘すぎる生クリームの香りを胸一杯に吸いながら、静雄の唇を舐めれば、本当の生クリームを食べている様な気分に浸れた。
チロチロと唇を舐められた静雄は顔から火がでるんじゃないかと思うほどに顔を赤くし、固まっている。
「可愛いです」
そんな静雄に囁いた帝人は今まで舐めていた唇に歯を突き立てた。
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前の「君は胸やけするほど甘いお菓子」"よしなに"ver
最初に思いついたのがこっちだなんて誰にもいえない乙女の秘密(笑)
そして思いつきなので衝動的な文になってますorz
プレイとしてのSMは信頼関係がないとできないものです
はっきり言ってシズちゃんがキレたら成立しない関係だったりします
今までのよしなに(裏は除く)は第三者がいる状況での関係だったので、帝人女王様最強!!!!な感じでしたが
二人きりだとこんな甘々になるみたいです(笑)
[2010/3/24 Up]
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