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企画
決戦は14日:2/5放課後(臨vs青)
一緒に下校しようと帝人の教室まで迎えにきた青葉は杏里に帝人がもう帰ったと聞かされうなだれた。
そのままトボトボと学校を出た所で


「やぁ」

校門にもたれ掛かっていた臨也に声をかけられた。
やたら女共が騒いでいたのはコレのせいかと納得した青葉は臨也を完全に無視して歩いてゆく。

「そんなに急いでどこに行くつもり?帝人君の居場所も知らない癖に」

「アンタだって先輩を見失ったからこんなトコに突っ立ってんでしょ」

「まさか」

嫌味をさらりと流した臨也は大袈裟に肩を竦めながら青葉の後ろについてくる。

「俺は帝人君の事なら何でも知ってる。これから行く場所もね」

優位に立つ者特有の傲慢な声に青葉は苦虫を噛み潰したかの様な顔をした。
これだからこの男は嫌いなんだ。

「で、そんな折原臨也さんが何の用ですか?」

「ちょっと釘を差しておこうと思ったんだ。最近青葉君が調子に乗ってるって耳にしたからね。なんでも帝人君からチョコを貰う約束をしたとか」

通学路から逸れた小道に入り、青葉は足を止めた。

「朝、つけてたんですか。ご苦労な事ですね…でも、俺は帝人先輩の後輩ですから」

可愛がられるのは当然だといわんばかりの態度に臨也の笑顔が強張る。

「ストーカーなんかより全然好感度高いに決まってるじゃないですか。調子に乗ってる?そんなのただの負け惜しみですね」

「負け惜しみ…この俺が青葉君に?」

笑わせないでよ。と文句を言いながら臨也は苛立たしそうに髪をくしゃりとかき揚げた。

それなりに図星なのだろう。
そう判断した青葉はニィと口元を歪ませて笑う。

「いくら卒業生だって言っても高校の周りを彷徨いてたら不審者じゃないですか」

「それは酷いなぁ」

クツクツと笑いながら臨也は青葉に近寄り、体が触れ合う寸前で足を止めた。

「痛い目にあいたくなかったらさっさと手を引くんだね」

言いたい事だけを言って立ち去る臨也の背中を睨みながら青葉は笑った。

「あんたこそ。さっさと消えちまえ」

―――――――――――――
私は
臨vs青
が物凄く好きみたいです
実は会話文を含めて三本目です

同族嫌悪みたいな?


帝人のチョコがどうしても欲しいウザヤさんは青葉君を排除しようと企んでいるみたいです




[2010/2/6 Up]

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あきゅろす。
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