謳う存在 恋は戦争(ボカロ:レンカイ←ミク) (ミク視点です) レンはお兄ちゃんを"旧型"って呼ぶの。 そう呼ばれた時、お兄ちゃんが寂しそうな顔をするのを私は知ってる。 でも私はレンを注意したりしない。 だってお兄ちゃんを慰めるのは私の役目だもの。 【恋は戦争】 「お兄ちゃん」 MEIKO姉にアイス代を奪われた時並にどょんってしてるお兄ちゃんに声をかける。 体育座りした背中が哀愁漂ってる。 そしたら 「ミクゥ」 ちょっと涙目のお兄ちゃんが振り返る。 ああ、もう可愛いなぁ 「またレンに意地悪されたの?」 弟に意地悪されて半泣きになる兄ってどーよって感じだけどお兄ちゃんだからセーフ。 可愛いは正義だもの。 「違うよ」 グズグズと鼻を啜ってからお兄ちゃんは首を振る。 でも、そんな顔をしているとお兄ちゃんの言葉が嘘だってすぐに分かっちゃう。 本当に可哀想な位に沈んでいるんだから。 「お兄ちゃん」 フローリングに座り込んでいるお兄ちゃんの小さくなっちゃった背中を後ろから抱き締めれば、お兄ちゃんが僅かに寄りかかって来てくれる。 あったかい お日様みたいなあったかい背中。 その背中を預けてくれるってのがが私への信頼の証なんだと思うと何だかくすぐったい様な、そんな感じ。 「私はお兄ちゃん。大好きだよ。レンだってただちょっと反抗期なだけだよ」 その反抗期がずっと続けば良いって思ってる私は酷い妹。 しかもそう思いながら、口先だけではお兄ちゃんを慰めるなんて…とっても酷い妹。 でも酷い妹でいいの。 同性っていう凄い武器を持ってるレンなんかにお兄ちゃんは渡さないんだから。 それは乙女の決意。 ぽっと出のレンなんか居なくなっちゃえば良いのに。なんて消極的な事は考えない。 だって… 恋は戦争なんだから 私の邪魔する奴は皆叩き潰すだけ。 ___________________________ 【あとがき】 いきなり ミクを性悪にしてしまいました いやはや むしろミク大好きです ミク可愛いよミク でもKAITOの方が可愛いと思います KAITOはだめ兄で居続けて欲しいです レンカイなのにレンが出てこないという奇跡です えと… 続くかもです 駄作を読んで下さり ありがとうございます 2009/10/14 Up [次へ#] [戻る] |