復活!
焦がれる恋は、(隊員/W片思い/スクアーロ夢?)
私は確かに貴方に恋をしていました。
濃い影を落とす昼下がり、ルイーザはポツリと溜息と共にコトバを零した。
「はぁ、叶わない恋を諦めるにはどうしたら良いのかな?しかも内密に。」
「ああ゛ぁ?いきなりなんだぁ?」
陽のあたるテラスでルイーザの目の前にあるクッキーに手を伸ばしたスクアーロは、突然の問いに手を止めた。
「だから内密に叶わない恋を諦める方法よ!」
「そんなん簡単じゃねーかぁ!新しいこ「新しい恋を見つける、とか定番でなんの捻りの無い事言ったら、殺すから。」
「う゛うぉー……」
「図星?」
「ち、ちげーぞぅ!恋愛戦歴百戦練磨なこの俺がそんな平凡な事言うわけねぇーだろうがぁぁ!」
「百戦練磨なら叶わない恋とかした事無いんじゃない?薄っぺらな恋愛経験めー」
「う゛、ぉぉ……」
「ふん!ヘタレめ!カスアーロめー!」
「う゛お゛お゛ぉぉい!何どさくさに紛れて悪口言ってんだてめーはよぉ!」
「アハハ!なんか、バカアーロと話してたら気が晴れたや!」
「そうかぁ、それはよかったぞぅ……てっ!またどさくさに紛れて悪口言ったなぁ!」
アハハハハ〜と空笑いを残してルイーザは去って行った。
残されたスクアーロはテーブルに突っ伏して唸った。
「ぅお゛ぉぉぃ……、こっちの気も知らないで……くそぉぉ……。」
あんな笑顔見せられたら期待、しちまうだろうがぁぁ……
声にならない声は春の風にさらわれた−−−
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