物語
MARIAN2
カランカラン…
「いらっしゃい!お、ゼムにリオンちゃんじゃないか。ゆっくりしてな!」
ゼ「マスター、いつもので宜しく。」
「あいよ!じゃあ、いつも使ってる所でまってなよ!」
この熊獣人はこのカフェのマスター。いつも元気に仕事をしていて、人柄も良くてそんなマスターと話をするために来る客もいるとか。
マスターに注文して、いつも座っている席にむかう。その席には4人用のテーブルに1人分の椅子しかない。
いや、1人分で十分だ。
リ「きゅ〜♪」
スリスリスリスリ…
店に着いてからリオンはずっと擦りついている。ここはアレを使うか。
ゼ「リオン、ほら灰皿。」
リ「にゅ、ありがと♪」
灰皿を渡すとリオンはすぐさま煙草に火を点け吸い始める。一応リオンは20歳だから問題ないが、見た目が子供だから驚く人は数知れず。
よくお巡りさんに注意されたものだ。
リ「♪」
ちなみにリオンは8oのメンソールを吸っている。前は14oを吸っていたが、体に悪いから無理矢理下げさせた。
「はいよ、いつものお待ちどうさん!」
説明していたら、マスターが注文したものを運んでくれた。
俺用のアイスコーヒーにリオンの杏仁豆腐とミルクティーだ。このカフェに来るたび必ず頼んでいたから、すっかり馴染んでいる。
リ「♪」
ゼ「リオン、杏仁豆腐来たぞ、…それ何本目だ?」
リ「きゅ?5本目ー!」
ゼ「…はぁ、吸いすぎだ。」
タールを下げたものの、明らかに吸う量が増えた。いや、増え過ぎだ。
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