あの日くれた あの場所で それでいいの? 「「うわ………////」」 今の僕はなぜか………フリルがいっぱいのワンピースにカーディガンを羽織っている姿………。や、やだよ。こんなの/// 誰かが来たら………… 「か、かわいいね、輝くん!あ、そこのソファーに座って」 「うん…///恥ずかしいよ……。そ、そうだ。ゆっちゃんに呼ばれたから来たんだけど…何だったの?」 「あ、そうそう!あのね、新入生歓迎行事をね、考えてたんだけど……今回はマラソン大会にしたいなって…思ってね」 「う、うん。え?は、走るの?」 「大丈夫。輝さんは出なくていいからね。はい、紅茶」 「ありがとございます。………えっと…だったら僕は何をすれば」 「そこで、お願いがあるんだよ!」 「お願い?」 「そう、お願い。そのために呼んだんだけどね。前回、の新入生歓迎行事ではあんまり参加者がいなくてね。全員参加!って言っても…誰も聞いてくれないんだよね」 「あたり前でしょ。理事長がまさか26歳の超若い奴だったら、誰も話は聞いてくれないでしょうね」 「なんだと!棗っ!テメェー……。ま、分かってんだけどさ」 「今回は素直だね。なんか気持ち悪いですよ」 ゆっちゃんとなっちゃん……いつも仲が良いのか悪いのか…よく分かんないんだよね。 「それで……お願いって?」 「あ、そうそう。輝くんに……賞品になってくれないかなって」 「え?僕賞品になるの?」 「いや……。この学校って、男ばっかだからさ…男に興味を持ち始める奴が増えんだよね。だから…輝くんみたいな可愛い子だったらきっとみんな参加してくれるかなって……」 え……僕みたいなのが賞品なんて、絶対参加者がまた減っちゃうよ? 「で、でも…」 「お願い!輝くん。駄目かな?大丈夫。名前は伏せておくから……そうだ!いっそのこと“雛"ってことで……どう?」 あ……またお姉ちゃんの名前……。でも、今回はもしも、僕が賞品になったら…………そのままの名前だとまた噂がでちゃうもんね。 「輝さん。俺からもお願いします。こんな理事長だけど……困っていたら助けたいと思う…それが秘書の役目だからね」 ニコ 「棗………。輝くん……」 「………わ、分かった。僕……その役をやるよ。」 だって、ゆっちゃんとなっちゃんが必死になって頼んでるんだもん!ほっとけないよ。 「ありがとー。輝くん!棗もサンキュー!」 「別に、俺はただこんなんでも、一応生徒の事考えてんだなと思っただけです。勘違いしないで下さい///」 (棗って……意外と可愛いな。しかもツンデレなんだな!初めて知ったぜ☆) そして、僕は今回の新入生歓迎行事で賞品になることになりました。 [*ま〜え][#つ〜ぎ] [戻る] |