あの日くれた あの場所で 1−Sクラス 入学式が終わり、教室に上がった。僕のクラスは1−S組。一番頭がいい人がいるクラスらしいです。すごいな〜。 お父さんも昔通ってたなんて……… 「あ―…。今日から担任の 黒羽 卿介(クロバネ ケイスケ)だ。よろしく!」 「キャー!先生カッコいい!」 「先生!僕を抱いて下さい!」 「好きなタイプとかはー?」 などなど…。 なんだか聞いたことない単語が聞こえてきたような……なかったような… 「ゴラ!お前ら、五月蝿いぞ!後、俺はゲイじゃねぇ…。俺の自己紹介は以上だ。後はお前らの自己紹介よろしく!あ…っと、まずは、このクラスの首席からだ!あ……坂上か。坂上!よろしく!」 あっ。僕からだって。はわわわ。ど、どうしましょ 「あの……。えっと、坂上 輝です。えっと、その……これからよろしくお願いしますぅ…」 シーン…… あれ?僕……変なこと言ったかな? 「………キモッ」 「何?あいつ」 「なんか萎えるわー…」 「なんであんな奴が首席なわけ?」 えっと…僕はやっぱり居ない方がいいですよね。みなさんもそう思ってらっしゃるようですし… 「文句言うなお前ら!俺はぜってぇーイジメは許さねぇーからな!おらっ!次の奴も自己紹介する!」 黒羽先生は熱血先生のようです。びっくりしたよ!?………みんないい名前だな…。カッコいい名前の子や可愛い名前の子がいる。……それに比べて僕は…“輝”ってなんだか地味だよね?どうしてこんな名前なんだろ?どうして…。 あれこれ考え事している内に今日の学校は終わってしまっていた。まあ……入学式と自己紹介だけだからな…。 「はぁぅ〜…。どうしよー……」 「えっと……輝くん?」 「ふぁあい?」 えっ?急に誰だろう? [*ま〜え][#つ〜ぎ] [戻る] |