[携帯モード] [URL送信]

SHUGO-CHARA!
ハートなんて恥ずかしい!(Planet様 お題/イクあむ/激甘/恋人パロ)

「あ、あむの髪飾りがハートになってる。」
「う・・・・・。」




ハートなんて恥ずかしい!




「どうしたの?あむのキャラじゃないじゃん。」

イクトのその言葉にさらに顔を赤くし俯くあむ。
今、彼女がしているのは黒い回りにフリフリがついて、中央に王冠が書かれているハートの髪飾り。
・・・・そう、あの日あむが唯世にもらったやつだった。
(イクトは知らないけど)
もちろん、今のあむに「唯世君にもらったんだ!」なんて言う勇気はない。

今、二人は付き合っていて、しかもあむがイクトに抱き上げられている・・・と、いうか、
膝の上にのっけられ、腕で体をがっちり固定されている状態だからだ。

こんな状態でこんな事言ったら・・・・
(間違いなく犯される!)

冷や汗を流しながら言葉を詰まらせるあむ。
そんな様子のあむを見ながら明らかにおかしいと思うイクト。
・・・もちろん、そう思われたらもうイクトに嘘はつけないのだけど。

「あむ・・・。」
「へっ!?」

あむが返事をした瞬間にイクトが服の中に手を入れてくる。

(やばい!)

犯される・・・・・と、思ったら、イクトはあむの腹の部分で手を止め、あむの腹をくすぐり始める。

「やっ・・・ちょっ・・・あはっ・・・あはっ・・・やーめーてー!!」

あむの上に馬乗り状態になりあむが逃げられないようにしてからもくすぐり続けるイクト。

「やっ・・・あっ・・・もーー!!」
「あむ、嘘ついてたろ? ちゃんと正直に言うか?」

黒く笑いながらあむをくすぐったまま問いかけるイクト。
それに対しあむは上半身をごろごろと動かしながら必死に返事をしようとする。

「あはっ・・・あっ・・・言う・・・か・・・ら!!」

「よし、」と言う返事と共にイクトは手を止め、今まで服の中に入っていた手を
するりと抜き、先程と同じ体制にする。

「・・・・・うん・・・・。」
「ん?」
「あのね・・・・。」
「うん。」
「その・・・・・。」
「うん。」
「その・・・・・・。」
「・・・。」

なかなか会話が先に進まないあむにイクトはもう一度服の中に手を入れようとする・・・が、
直前であむが「分かった!言うから!」と必死で言うのでイクトはまたあむの体を両腕でがっちりと固定する。

「その・・・・。たっ・・・・!」
「た?」
「・・・だ・・・」
「唯世。」

イクトが不機嫌になり、あむを固定している腕をもっと強く抱きしめる。

「くんっ・・・・・に・・・!」
「もらった。」

「・・・うん。」と小さく俯きながらつぶやくあむ。
そんな可愛い表情を見てると、やっぱりイクトも責められないわけで。
もっとあむを自分の方に引き寄せぎゅっ、と強く抱きしめる。

「うん。分かった。とりあえずはずしてくれる?」

いくつか聞きたいこともあったがその言葉は胸の中にしまい込んで、とりあえずその言葉だけを言う。

「うん。」

あむはハートの髪飾りをはずし、イクトの方を向く。

「うん。も1つ聞いて欲しいことがあるんだけど。」
「・・・・何?」

どんなお願いかとおそるおそる俯いてからイクトの方にむき直す。

「オレもさ、あむにハートのなんかプレゼントする。それで許す。」
「は!?」
「受け取るよな?」

子犬のように見つめるイクトを見たら断れないあむ。
しかし、いつものように照れ隠しの意地っ張りが炸裂。

「は!?・・・・・ハ・・・・ハートなんて、恥ずかしいし!」




ハートなんて恥ずかしい!




(ふーん。唯世からもらったハートはつけてたくせに?)
(うっ・・・・・・!!)
(今度はくすぐるだけじゃ済まなくするよ?)
(は!?・・・・ちょ・・・きゃっ!!)



*END*


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!