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マネジのお姫様
18.どんだけ見下しとんねん!〈1〉

…何でやねん…

一緒におる言うたやんけ…

あれは嘘かい…っ














「はぁ…今日も疲れたー」

財前「お前球拾いしとっただけやんけ」

「はい!?球拾いだけやないしっ!ドリンク作ったり、みんなのデータとったり…こっちやって大変やねん!」

白石「そらそーや」

「それに最近は球拾いのときにボールにあたらないようになってきてん!」

謙也「あぁ…最初はボコボコあたっとったもんなぁー。主に顔面に」

一氏「あんときはアレ、わざとやと思うとったわ。あまりにも自分からボールにあたりに行くもんやから…」

「わざとやないですっ!あたしはそないドMとちゃいますしっ」

小春「女の子にとって顔は命やからねぇ…」

財前「顔…?」

「何で疑問に思っとんねん!」

財前「顔が多少ボコボコになろうとあんま変わらへんよなぁ?」

「変わるわ!あんたあたしのことどんだけ見下しとんねん!」

謙也「まあ…うるささとかはアレやけど、美少女なんはほんまやからなぁ…」

一氏「中身が中身やからたまに分からなくなるけどな」

「ちょっ…先輩たちまで!」


部活後のいつものおしゃべり
あたしこの時間結構好きやねんなー


小春「最近どこにも行けてへんなぁ」

白石「あぁー…まあ部活で忙しいからなぁ…」

小石川「いや、お前ら遊園地行っとったやんけ…!」

「えー。小石川先輩、遊園地に行けへんかったこと根にもっとるんですか?ちゃんとお土産も買うてきたやないですかー」

小石川「俺なんてほんまどこにも行ってへんねんで!?」

「そっ…そないに先輩友だち少ないんですか…?あ、あの…あたしで良ければ今度買い出し一緒に行きましょか…?」

小石川「ちゃうわっ!変な同情するんやない!」

謙也「そういや明日、あっちの神社で祭りあるらしいで?」

小春「ああ、あの広い神社やろ?アタシもそれ聞いたわぁ」

「ほんまですかっ!?みんなで行きましょうよっ!」

白石「ここ最近頑張ったからなー。たまにはええやろ」

真央&謙也「「よっしゃ!」」

小石川「今回は人数制限ないな!」

「あれっ…確か今回の祭りって角刈りの人は参加できへんのとちゃうかった?」

財前「せやったせやった」

小石川「自分ら俺のこと嫌いなんか!?」

「あっはっはっはっ!冗談ですってジョーダン!そない本気にせんといてください!」

一氏「自分ら目が本気やったで…」

白石「ほな行くかー」

「やったぁ!楽しみー!」






〜翌日〜


「「「はぁっ!?」」」

「いや…あの、だから…今日のお祭り行けへんことになって…」

謙也「な、何でや!?行ける言うとったやんけ!」

「行けるはずやったんですけど…その…」

小春「どないしたん?」

「…とが…」

財前「あ?」

「こ…この間の…テストが…」

「「「テスト!?」」」

財前「お前この間のテスト大丈夫や言うたやないか!」

「だっ…大丈夫は大丈夫やったで?せやけど…その…微妙に良くない教科があって…それが親にバレてしもて…それを勉強せえへんと外出禁止や言うから…」

「「「………」」」

財前「お前…」

「あ、あたしは行けへんけどみんなで楽しんで来てや!土産話楽しみにしとるで!」

謙也「真央…」

「ほらっ、早よ行かんと祭り終わってまいますよ!帰ろ帰ろっ!ほな、また明日〜」

白石「あっ、ちょ…真央ちゃん!」

小春「空元気やねぇ…」

謙也「アイツが一番楽しみにしとったのになー」
一氏「…まあ、ぐちゃぐちゃ言うても変わらんやん。行くでー」

石田「意外と薄情やな…」

財前「………」






相川自宅


「はぁ…」


ほんま行きたかったなぁ…
くそ…っ!勉強っちゅーんはとことんあたしの邪魔ばかりするな!
誰やねん!日本に英語取り入れた奴!ほんま恨むで!


「焼きそばや〜たこ焼き、綿あめ、リンゴ飴…!イカ焼きときたらフランクフルト〜。相川心の俳句ー」

悠太(真央の兄)「何やお前。腹でも減っとんのか?」

「…兄ちゃん…この素晴らしい俳句を聞いて、共通点見つけられんの?」

悠太「…祭りか」

「せや!祭りや祭り!あぁー!めっちゃ行きたいぃー!」

悠太「んなもん勉強しとらんかったお前が悪いんやろ」

「分かっとるわ!せやからこうして天罰を受け取るんやんか!ちゅーか勉強しとったし!しとったけどあかんかったんや!」

悠太「…とことん残念な子やな…」

「哀れむなや!」

悠太「祭りなぁ…」

「兄ちゃん行かんの?」

悠太「そないぎゃあぎゃあ騒ぐ年でもあらへんからなぁ」

「おっさんやな」

悠太「まだぴっちぴちの10代や」

「言い方がおっさんくさいわ…。あぁ〜…!なら兄ちゃんと入れかわれへんかなぁ!」

悠太「無茶言うなや」

「分かっとるわ、言うてみただけー」

悠太「…あ」

「なに?」

悠太「案外叶うかもしれんで」

「は?」


ピンポーン


「誰か来た。兄ちゃん出てや」

悠太「お前が出たほうがええと思うで」

「何でやねん。自分出るの面倒くさいからやろー」

悠太「ええからええから。早よ出てき」

「ほんま腐っとるわ、うちの兄貴さんは…」


ピンポーンピンポーン


「はいはい今出ますー。どちらさんですかー」


ガチャッ


「!」


何で…!?





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