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マネジのお姫様
4.誰っすかリカちゃんって!〈2〉

「車はー…みんな希望あります?」

丸井「俺赤がいい赤!」

ジャッカル「おっ、いいな」

切原「えー!ズルいっすよ!俺も赤がいいっす!」

丸井「お前は原色ならなんでもいいんだろ?全部原色なんだからいいじゃねえか!」

切原「赤が好きなんすよ!」

丸井「てめぇは名前に赤が入ってんだからもういいだろぃ!」

切原「関係ないっす!」

「まあまあ…こんなことで本気にならなくても…」

幸村「確か柳は白が好きだったよね?」

柳「ああ」

幸村「なら丸井たちは赤、柳たちは白でいいじゃないか」

切原「えぇぇーっ!?」

丸井「良かったじゃねーか!原色中の原色だぜ」

切原「原色っつーか色ないっすよ!」

「柳生先輩は緑、仁王先輩は青ですかね?」

柳生「ありがとうございます」

仁王「プピーナ」

真田「黒はないのか!?」

「ありませんよ…」

幸村「真央は何色がいいんだい?」

「いや、何でもいいですよ。じゃあ黄色にします」

幸村「はい」

「ありがとうございます」

とりあえず車は

赤→丸井&ジャッカル
白→柳&切原
オレンジ→幸村&真田
青→仁王
緑→柳生
黄→あたし

でーす!


「じゃあみんな車に人形さしてくださーい。はい、コレ真田先輩のぶん」

真田「むっ?何だこの棒は」

「真田先輩ということになる棒ですよー。青色です」

真田「お、俺はこのような手も脚もない棒ではない!」

「いやだからゲームですって!」

ジャッカル「何か出発から男2人で乗ってるってシュールだな…」

丸井「ホモみてぇ…」

「女1人しかいないし!」

切原「逆ハーでいいじゃん」

丸井「この棒ジャッカルみてぇだな、こうツルッと…」

ジャッカル「頭か!」

「いいですか、真田先輩。これがお札です」

真田「お札はそんな多色ではない!さては偽札だな!?」

幸村「だからゲームだと言っているだろう。お前もたいがいしつこいね」

丸井「本物のお札でできんのは氷帝んとこのボンボンだけだろ」

「ああ、泣きボクロつきの」

幸村「銀行家は誰がやるんだい?」

「あ!あたしやります!」

切原「えー、お前かよー。ぜってぇ間違えるじゃん。いいか?まずこのピンクが1000円札だ」

「そんくらい分かるよ!」

丸井「銀行家が真央ならそっから時計回りなー」


真央→丸井&ジャッカル→幸村&真田→仁王→柳生→切原&柳


「じゃあまずは3000円配りまっす」

真田「なに!?そんなに手元に金がありながら3000円ずつしか配らんのか!?貴様人間として…」

幸村「はいはい。あ、俺自動車保険入るよ。はい1000円」

丸井「あ、俺も俺もー」

切原「先輩、どーします?」

柳「保険は入っておくにこしたことはない」

柳生「私も入りましょう」

「はい毎度〜。あたしも入ろっと!仁王先輩は?」

仁王「俺はいいぜよ」

真田「なっ…ゆ、幸村!貴重な1000円札を!だいたい2000円で旅など無謀な…!自動車事故など気合いでなんとかすればいいのだ!だいたいプラスチックの車同士の自動車事故など…」

幸村「ならもし事故がおきたら君がなんとかしなよ。車と車の間に飛び込むとか」

「どっちのコースにしようかなぁ…」

丸井「俺専門職コース!」

ジャッカル「俺に相談なしかよ!チームの自覚ないだろ!」

切原「なら俺もー!」

柳生「私はビジネスコースにしましょうか」

仁王「予想通りじゃ。つまらん男じゃの」

柳生「なっ…」

「予想通りっつっても2分の1の確率ですけどね…」

幸村「俺らもビジネスコースにしようかな」

「あたしは専門職コースで!仁王先輩は?」

仁王「大富豪コースで」

「「「んなもんないわっ!」」」


大富豪コースとか…
あったら絶対みんなそれ選ぶでしょ…!
ゲーム上の跡部先輩コース的な?


幸村「じゃあ真央からルーレット回して」

「あ、はーい」


よいしょっと


「9です!」


9マス9マスー!


「“デザイナーになる”だって!やったぁ!なるなる〜」

幸村「オシャレな職業だね」

仁王「おまんはそうやってすぐに目の前のものに食いつくのう」

「何か文句あるんですか!」

切原「月給10000円だぜ?食ってけねぇっつーの」

「ゲームの話だから!」


いいよいいよ!
みんなそうやってフリーターになってしまえばいいんだ!

丸井「次俺らなー。ジャッカル回していいぜ」

ジャッカル「おっ、マジか」

丸井「そのかわりぜってぇ10だして政治家になれよ!」

ジャッカル「プレッシャー半端ねぇな!」


クルクルクルクル…


「1!」

丸井「1かよぃ!お前本当に持ってねぇなー」

ジャッカル「う、うるせー。こういうのは逆に1000円くらいもらえるイベントが…」

柳「“英会話スクールに通う”2000円払うそうだ」

丸井「はあぁぁっ!?お前黒人だから英語くらい喋れんだろぃ!?何英会話スクールに通ってんだよ!さてはエセ黒人だな!?」

ジャッカル「ゲームの中での話だろ!」

丸井「つーか2000円払ったら俺ら一文無しじゃねーか!」

「まだろくに仕事にもついてないのに…」

幸村「次は俺らだね。真田回して」

真田「この多色のを回せばいいのだな?」

「そうです!」

真田「ではいざ…キェェェイッ!」

「「「………」」」

「…なに、真田先輩ってゲームするときとかいつもこうなの?」

切原「さあ、知らね。だって俺らゲームとかするとき基本俺と丸井先輩とジャッカル先輩だし」

「なるほど…」

真田「幸村!10だ!10を出したぞ!」

幸村「そうだね、でも2マス目が赤マスだから意味ないね」

真田「なにっ!?進めないのか!?」

「赤マスは必ず止まらなければいけないんですよー」

真田「では俺の8マス分が無駄だったということか…」

「そ、そんな落ち込まないでくださいよ!」

幸村「そうだよ。ちゃんとサラリーマンにもなれたし。安定安定!」

「次は仁王先輩ですよー」

仁王「…プリッ」

「えっと、5ですね!5は…“先生になる”だって!良かったじゃないですか!」

仁王「嫌じゃ。先生にはならん」

「えー…もったいない…!」

丸井「さてはお前政治家一筋だな!?政治家は渡さねえ!」

柳生「次は私、8がでましたので…」

仁王「どーせサラリーマンじゃろ、早よせい」

「柳生先輩に対して雑!」

切原「じゃあ次俺らッス!俺回していいっすか?」

柳「ああ」

切原「よっと!」

柳「…3」

「なになに?“リカちゃんと映画に行く。1000円払う”だって」

切原「柳先輩!誰っすかリカちゃんって!?」

柳「知らん」

「彼女じゃないの?無職だけど」

仁王「人形じゃろ」


わーわー言いながら
とりあえず1周目終わったー



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