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マネジのお姫様
6.電話の向こう


「…え!?リョーマがまだ来てない!?」

手塚「…ああ」

真田「うちの赤也もだ」

「赤也も!?」


…って、赤也は何となくそんな気してたけど
リョーマもよく考えてみればそんな感じするわー。顔とか←


「それで連絡なんかは…」


…この2人は携帯電話というものを持っているのかな?持っていたとしても簡単携帯とかそんなん…いや悪口じゃないんだけど!想像がつかない…とくに真田先輩…


「あたし電話してみます」

真田「頼む」


ほいほーいっと…先にリョーマからしてみるかな。えっとリョーマの番号は…

プルルルル…


越前「…はい」

「あ、リョーマ?おはよ!」

越前「…真央先輩?」

「そうです真央さんですよー。今どこにいるのー?もう出発する時間なんですけどー…もしかして今起きたとかじゃないよね!?」

越前「…今走ってる」


確かに寝ぼけた声じゃないもんね。そっちのリョーマも個人的にはすんごい好きだけど!


「あぁそう!走ってるだけ成長ってやつだね!まだ来てないのリョーマと赤也だけよ〜。早く来て赤也に責任なすりつけちゃえ!」

越前「…切原さんなら俺の隣走ってるけど」

「…えっ…」

越前「さっきそこで会っ…あっ!ちょっ…」

「えっ…えっ!リ、リョーマあぁぁあぁ!」

切原「…よう」

「あ…赤也…おはよ…」

切原「誰に責任なすりつけるって?なぁ、真央?」


ひっ…ひゃああぁぁあ!!お願いリョーマ!見捨てないで!あたしを赤也の魔の手から引きずり出してぇぇえ!


切原「…おい」

「はっ…はい!」

切原「お前そこで待ってろよ」


あぁ…もう泣きそう…目を疲れたサラリーマンのように真っ赤にした赤也の顔が頭に浮かぶよ…だいたいリョーマももっと早く言ってよぉ!可愛いから許すけど!


真田「相川。ちょっと変わってもらってもよいか?」

「真田先輩!あ、はいどーぞ!」


そうよ!どうせ赤也からこの後イジメられるんなら今のうちこっぴどく怒られとけ!


「あたしバス戻ってまぁ〜す」


あらあら…後ろから「たるんどる!」とか「たわけ!」とかいっぱい聞こえる…赤也の「すっすいませんっ!」が聞こえてきそうだわ…
つかあたしとリョーマの携帯で何で赤也と真田先輩が通話してんのよ…
後で通話料もらいますからね!




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