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マネジのお姫様
1.遊びに来たんかい!〈1〉

Q1、ここはどこ?
A、わかりません。

Q2、何でここにいるの?
A、全然わかりません。

Q3、目の前に広がっているのは?
A、青い海only!

情報はただこれだけ。


「マジでどこだここ…!?」



合宿が終わって一週間
今日は氷帝のマネージャーをする日だった。
氷帝学園はそんなに遠くないから急いででなくてもいい。(立海は神奈川県だから大変なんだこれがまた…)
の、はずなのに…



〜昨夜〜


“俺様の美声に酔いな”
“俺様の美声に酔いな”


お、なんだ電話か。
この着メロ、いや着ボイスか?は、完全に跡部先輩ですねー
これで宍戸先輩とかだったらびっくりだよ。


「はいもしもし!」

跡部「ああ、俺様だ」


でしょうね。


「どうしました?」

跡部「お前明日の予定は氷帝だったよな?」

「はい!明日行きます!」

跡部「明日はいつもより一時間早く来い」

「ええ〜っ!?一時間ですかー?」

跡部「つべこべ言ってんじゃねぇ。あと水着を持ってこい」

「へ?水着…!?あっ、ちょっ…先輩!何でですか!?って…切れてるし…」






ってことで言われた通り素直に一時間早く氷帝学園に来たわけですが…


「誰も来てないじゃん…」


何なの!?
自分で言っといて来てないって!意味分かんないんですけど!


?「真央様ですね?」

「!!」


えっ…?
だ、誰…!?
この黒スーツのおじさん…
怪しすぎる…!


「そ、そうですけど…」


つか真央様って…
なに?実はあたし金持ちの資産家の隠し子でしたー的なドラマ的展開!?
…なわけないよね。あたしのお父さんはさえないあの人ただ1人ですよ


?「では参りましょうか」

「えっ!?ど、どこに!?」


あたし知らない人にはついて行くなって言われてるんですけど…ましてや車なんて!つーかリムジンなんですけど。


?「おや、景吾坊ちゃまから聞いてございませんか?」

「は?景吾坊ちゃま…?」


景吾…景吾…って跡部先輩のことか!誰も下の名前で呼ばないから忘れてたよ!
ってことは跡部家の執事さんですか!?
どうりでリムジン…
つか「坊ちゃま」って…似合わなすぎるだろ


「何にも聞いてませんけど…」

執事「さようですか。私は景吾坊ちゃまから真央様を連れて来いとだけ…」

「どこにですか?」

執事「海にでございます」

「海!?」









と、言うことで執事さんに連れて来てもらって今この状況なのです。
海…だから水着か。納得だわ
つーか跡部先輩どこにいるのよー…


跡部「真央!」

「あっ、いた!跡部先輩!」

侑士「真央ちゃん!」

慈郎「あ!真央だC〜!」

向日「真央!」

「えっ!?みんな!?」


氷帝学園テニス部レギュラー陣大集合!?跡部先輩だけじゃなかったのかー

慈郎「宍戸たちも来てるよ〜」

「つか何で海に来たんですか?」

跡部「あーん?んなもん泳ぐために決まってんだろーが」

「あぁ、遠泳で体力をつけようっていうことですか!」
慈郎「砂のお城つくったりビーチバレーしたり、かき氷食べたりとかね!」

「遊びに来たんかい!」


え?なに、本当に遊びに来たってコト?


「つーか海なら合宿のとき散々遊んだじゃないですか!」


あたしは忘れない…
あのサーフィン地獄を…っ


侑士「あのときはみんなおってあんまり遊べなかったやん」


いやいや!
びっくりするぐらいエンジョイしてましたよね!?
あなたなんて「Y・B・W(夢の美脚ワールド)やーっ!」
って言って水着のお姉さんの脚めっちゃいやらしい目で見てたじゃんか!


「あのとき以上に遊ぶって…サメのヒレに捕まって泳いだ挙げ句にヒレを取って特製フカヒレ〜!とかまでしないと無理ですよ」

跡部「…なんだその発想は…」

向日「グロテスクだな…」

鳳「あれ、真央!来たんだね!」

宍戸「おう真央」

日吉「………」

樺地「真央…さん…」

「わあ!みんな大集合だね!」


こーやって見るとやっぱりみんな超美形…
なんだこれは。ホストか!
つか跡部先輩の水着…ぴ、ぴっちりし過ぎじゃない?目のやり場に困る…っ///
つか合宿のときは普通だったのに!最新デザインなのかな…?


「てかここ人結構いますよね?跡部先輩のプライベートビーチじゃないんですか?」

向日「お前本当に何も聞かされてねぇのな。そんな状態で知らねー奴の車なんか乗っちゃ駄目だぜ。ここは千葉だ千葉!」

「だって跡部先輩の執事さんだって言ってましたし…って千葉!?何でわざわざ千葉に…」

向日「跡部が庶民のビーチも見てみたいんだとよ」

「ビーチって言うより浜辺ですけどね…」


さすが坊ちゃま…



慈郎「じゃあみんなそろったからビーチバレーやるよ〜」

「やったぁ!」


嬉しい!合宿のときできなかったからね!○部先輩のせいで…!

ってことでチーム跡部(跡部先輩、がっくん先輩、チョタ、あたし)VSチーム忍足(侑士先輩、宍戸先輩、ジロちゃん先輩、若)で試合をやるよ〜!
あ、樺ちゃんは審判!あとで交代したげるからね!


跡部「俺様についてこい!」

「ついて行ったら試合になりませんよー」

鳳「宍戸さんには負けません!」

宍戸「ああ!全力でかかってこいよ、長太郎!」

日吉「下剋上だ…!」

侑士「テニス以外の下剋上で満足なんかお前は…」

樺地「それでは…試合を…始めます…」


ピーッ


跡部「おらいくぜ!タンホイザーサーブ!」

「ええぇぇえっ!?」


タンホイザーサーブってテニス以外にも使えるの!?
応用ってこと!?
無理だよ!あんなのとれな…


宍戸「おっと!」


ええぇぇえっ!?
とりおったぁあ!
さ…さすが氷帝テニス部…!


日吉「忍足さん!」

侑士「いくで!」


うわっ!
スマッシュ!?
とれないとれない!


ポンッ


ってドロップショット!?
騙したな!間に合わないよー


向日「甘いぜおらぁーっ!!」


わわっ!
がっくん先輩が飛び込んできた!


「がっくん先輩すっごーい!」

鳳「跡部さん!」

跡部「死角が丸見えなんだよ!破滅への輪舞曲!」


バシュウゥゥウッ


きっ、きまったぁあ!
あれ…?ビーチバレーってこんなに激しいものだったっけ…?


鳳「ネオスカッドサーブ!」

慈郎「マジックボレ〜」

侑士「D・F・D・R」

日吉「下剋上等!」

「ぎゃああぁぁあっ!」


無理無理無理!
とれるわけないこんなの!


「若!なに本気だしてんのよ!やめてよ!」

日吉「下剋上のためだ!」


だったら跡部先輩を狙いなさいよ!か弱い人間を狙うな!


鳳「宍戸さ〜ん」

向日「おい!敵にパスしてんじゃねーよ!」

慈郎「Zzz〜…」

侑士「慈郎!寝るなや!」

宍戸「おらぁぁあっ!」

「ぎゃああぁぁあっ!!」

跡部「逃げるな真央!」

「逃げますよ!」


もーダメ…
命がいくつあっても足りないわ…


「樺ちゃん…バトンタッチ…」

樺地「ウス…」


あたしが樺ちゃんになっても誰も気がついてないし…
むしろ跡部先輩いきいきしてない…?


何してよう…
そうだ!ジロちゃん先輩が持ってきてくれた熊手で潮干狩りでもしーてよっと。






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あきゅろす。
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