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マネジのお姫様
10.遊園地てナンパスポットなん?(中2)

「ただいま〜」

白石「待たせて悪かったなぁ」

謙也「あっ!帰って来たで!」

一氏「遅いわお前!」

小春「何しとったん?」

白石「いや…いろいろあってな。真央ちゃんに助けてもろたんや」

謙也「真央が助けたんか!?」

「助けたっちゅーか…肉食獣3びきに狙われとった草食動物を助けただけなんですけど」

「「「はぁ?」」」

一氏「何やそれは…そんなサファリなアトラクションあったか?」

「アトラクションちゃいますよー。現実です」

謙也「現実で肉食獣とかえらいことになるやろ!奇跡の生還やで!」

「いやいや、みんなべっぴんさんでしたし」

財前「あぁ。ナンパか」

「おっ、正解や!」

謙也「ナンパ!?」

白石「今の真央ちゃんのヒントでよう分かったな…」

財前「コイツ昔っから面倒な言い回しばっかするんで。なれましたわ」

一氏「お前ちっさいころから面倒くさい女やな…」

「“から”ってなんですか!今でも面倒くさいんですか!?面倒くさいなうですか!?」

一氏「うっさいわ!」

小春「ほら、まだアトラクション全部乗れてないんやし!ご飯食べましょ♪」

「「「いっただっきまーすっ!」」」


パクッ


「「「………」」」

謙也「白石…俺が頼んだピザ、チーズがカッチカチなんやけど…」

財前「俺のアメリカンドッグもバッサバサッスわ…」

一氏「お前らまだええやろ!俺の焼きそばなんて茶色い一つの塊と化してるわ!」

小春「蔵リン…」

白石「か、堪忍な!冷めてしもたわ」

「で、でもほら!お腹の中に入ってしまえば全部一緒ですよ!」

謙也「なんやその浪速のおかんみたいな根性は…」

「おかん…!?」

財前「…まぁ、しゃーないっすわ。白石部長が悪いわけやないですし。さっさと食っちゃいましょう」

謙也「せやな!次何乗るかなー」

「次!ゲーセンがええです!」

小春「ええわ〜!みんなでプリとりましょ♪」











白石「さっ、ゲーセンに来たけど、どの機能がええの?」

「テキトーでええですよー。ほなコレ!」

一氏「お前そういうとこガサツやな…」

謙也「ユウジ何止まってんねん!早よ入れや!」

小春「謙也くん隣に来てぇ〜!」

一氏「あかん!小春の隣争奪戦やぁぁ〜っ!」

謙也「誰も欲しがってへんっちゅー話や」

「ほらみんな笑ってくださーい」

謙也「ほら笑えや財前」

財前「先輩みたいにヘラヘラできへんっス」

謙也「ヘラヘラって何やねん!ニコニコって言えや!」

白石「ん〜!絶頂!」

「ちょっ…機械ん中でそんなん叫ばんでください!」

小春「ユウくん!」

一氏「小春ぅ〜!」

小春&一氏「「シンクロ!」」

謙也「狭いわ!こんなとこでそんなんすんなや!」

「あ、アフロ!アフロかゆいです!」



女の子「お母さーん。この中めっちゃうるさいよー」

母「せやねぇ〜。若いわぁ」

謙也「ちょっ…白石!真央に近い!もっと離れや!」

財前「そういう謙也さんも近いっすわ」

「せまっ!暑!」

小春「落書きは任せて!」

白石「ユウジ字ぃきたなっ」







「…さすがに6人は狭かったねー」

財前「二度とごめんや」

「はははっ、でも楽しかったぁ」

小春「2人ともー!できたでぇ!」

一氏「おい誰や!絶頂って書いたやつ!コレじゃ絶頂集団やと思われるやろ!」

財前「そら変態の集まりっすね」

謙也「白石!あっちで格ゲーやろうや!財前、自分審判やり!」

財前「は〜?面倒くさいっす」

謙也「ええから!」

小春「ユウくん!あのダンスゲームやらへん?」

一氏「やるやる!俺と小春なら最高得点や!」


あらら…
みんな自由に散らばってしもた…
ならあたしはこの間にトイレでも行ってこようかな


「光、ちょっとトイレ行ってくるね」

財前「んー」


ふぅ…やっぱりみんな男の子やなぁ〜
ゲームとかになると夢中やねぇー
あたしも早く行ってゲームに参加しよっと!


?「そこの姉ちゃん〜」


あとで小春先輩とモグラ叩きのゲームやろっと!


?「姉ちゃんって〜」


そう言えばさっきかわええぬいぐるみのUFOキャッチャーがあったな…光に頼もかな


?「おい!姉ちゃん!」

「うわっ!?」


な、なに!?
肩をいきなりぐわっと掴まれ…


兄ちゃん1「姉ちゃん無視せんといてや〜」


…ああ。
さっきから姉ちゃん姉ちゃんうるさかったんアレあたしのことかい。
世の中に姉ちゃんどんだけいると思っとんねん!
わかるかい!
だいたい姉ちゃんて!
あんたらのほうが年上やろ!


「…何ですか」

兄ちゃん2「姉ちゃん1人やろ?俺らと一緒に遊ばへん?」


うっわでたわ…
何なん?遊園地てナンパスポットなん?


「1人と違うんで。じゃあ」

兄ちゃん3「今1人やん。ちょっとでええねん」

「連れがおる言うてますやんか!10人くらい!」


うわぁぁあっ!
なんや意味わからん見栄はってしもたー!
嘘なんバレバレやん!


兄ちゃん1「10人は嘘やーん」


あー…ほらバレたやん…
そうですよ!嘘ですよ!


「あ…あたしトイレ行きたいんで失礼します!」

兄ちゃん2「さっきトイレから出てきたばっかやん!」


見てたんですか!?
ほんまにもう…とんだ変態やな!ウチの部長も顔負けやわ!

「頻尿なんですっ」


どうやっ


兄ちゃん3「んなアホな〜」


くっ…ダメか…!
いや頻尿ちゃうけど!
嘘でもこんなこと言う女は嫌やろ!あたしだったら絶対嫌や!諦めろや!
ちゅーかよう見たらこの兄ちゃんたちもヒョウ柄、虎柄、ゼブラ柄やん…
何なんそれ。ナンパ界で流行っとんの?









小春「光ちゃーん、真央ちゃんどこにおるん?」

財前「真央ならトイレ行きましたけど。…だいぶ前に」
謙也「だいぶ前て…長いなぁ」

一氏「トイレでだいぶ長いて…」

「「「………」」」

小春「って!そんなわけないやん!失礼やわ!」

白石「冗談や。せやけどほんま遅いなぁ。迷子にでもなっとるんかな?」

謙也「なら携帯でヘルプしてくるやろ」

財前「…俺ちょっと探しに行って来ますわ」

謙也「俺らも行くで!」

財前「多分アイツさっきの白石部長と同じ状況っすわ」

白石「ナンパか…」

一氏「アイツ黙っとればどえらいべっぴんやからなぁ」

小春「あの子はいつでもべっぴんさんや!」

白石「せや!あんなかわええ子他にはおらへん!」

一氏「真央のおらんとこで株上げても意味ないで」

白石「ちゃうわ!」








あーあ…
ほんま蛇のごとくしつこい…。蔵先輩ようあんな笑顔でこなしとったな。
無理や、こんなん引き笑いしか出てきぃへんわ


「自分らもううるさい!そないに遊んでもらいたいんならキャバ壌の姉ちゃんに遊んでもらいや!べっぴんさんばっかりやで!お金払えば!」

兄ちゃん2「ええ〜。目の前にめっちゃべっぴんさんおるのにそないアホなことするわけないやん」

小春「あ、真央ちゃんおったで!」

一氏「やっぱりナンパされとったか!」

「「「…………」」」

「あっ!みんな!助けて〜」

謙也「…真央に手ぇ出すとかええ度胸しとるやんけ」

白石「ちゅーかあの服の柄デジャヴや…余計イライラすんなぁ?」

財前「……殺す」


…え。
な、なんか…ヤバいオーラめっちゃでとらん…?
怖いんやけど…


兄ちゃん1「なんやアイツら。めっちゃイケメンやん」

兄ちゃん3「もしかして姉ちゃんの連れ?」

「そうです!めっちゃイケメンやろ!1人で3人ぶんくらいあるんじゃい!」

兄ちゃん2「なんかヤバいやん…」

兄ちゃん1「逃げるで!」


なっはっは!
ざまあみぃ!ナンパなんてするからじゃい!


「ありがとうございます!」

小春「ごめんなぁ〜。アタシも着いて行けばよかったわぁ」

「いやいや、勝手に行ったのはあたしなんで!一応光にも言ってたし。ね、光」

財前「………」

「ひ、光?」

財前「お前もう1人で行くなや」

「えっ!?トイレだよ!?」

財前「俺が近くで待っとる」

「えぇ〜…」

白石「俺からもお願いや」

「蔵先輩も!?」

謙也「俺もや」

「謙也先輩まで!?」


ちょっ…何コレ。
過保護三銃士ですか!?


謙也「ほら、次のアトラクション行くで」

「だっ…ちょっ…引っ張らんといてくださ…っ」


あぁ〜
過保護三銃士に連行される〜








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