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マネジのお姫様
29.解放

跡部「今もどった」


あたしたちが着いたのは食堂らしき場所だった
本当に練習はもう終わって夕飯の時間になっちゃったんだ…


丸井「本当に遅かったぜ!真央とジローは見つかったんだろうなって…えっ?」

「「「はっ!?」」」

宍戸「おい…樺地がしょってるそれって…真央と慈郎か…?」

「皆さん〜!練習手伝えなくてすいませんでしたぁーっ!」

鳳「やっぱり真央ですね…」

謙也「何しとるん!?」

金太郎「なんやコアラみたいやなぁ〜」


金ちゃん…そんなコアラなんて可愛いものじゃないのよ…
樺ちゃんに抱き上げられたけど、さすがに恥ずかしかったから抱っこからおんぶに変更してもらったの。
親コアラにしがみつく子供コアラ…にしがみつく子供コアラ2みたいな状態?


「ブン太先輩〜!ジロちゃん先輩のこと起こしてー!」

丸井「お前ずっとその状態だったのかよぃ…おいジロー!いいかげん起きろ!だいたい俺の許可なく真央に抱きつくんじゃねぇ!」


…ん?
なんか最後のほうによく分からんこと言ってた気がしたけどまぁいいや


慈郎「ん…丸井くん…おはよ〜」

「起きた!」

丸井「ほら、さっさと起きろ」

慈郎「あれ…?俺もしかしてずっと抱きついてた?真央〜ごめん〜」

「い…いえ」


はあ〜…やぁっと解放されたわ〜!明日絶対に筋肉痛になってるわコレ…


桃城「芥川さんズルいっすよ〜!俺だって真央に抱きついて…」

「ちょっと桃!冗談でもそんなこと言わないで!」


本当に辛かったんだから!
無理に抜け出そうとしたら首しまるし、身体を変な方向に曲げたら正常な体制に戻れなくなるし!死ぬかと思った…

桃城「…すいません」

大石「まあまあ、無事だったんだからよかったじゃないか。さあ、夕飯を食べよう」

切原「俺もうお腹ペコペコっすよ〜!早く食べましょう!」


もしかしてみんな待っていてくれたの…?
いい人たちだぁ〜


丸井「真央!俺らと食おうぜぃ!」

菊丸「俺らんとこおいでにゃ〜」

謙也「こっち来ぃや真央!」

鳳「ここの席空いてるよ〜」


だあぁぁあ!エンドレス!このやりとり何回目!?
めんどくさいよもう!


「あたしは先生たちと食べます!」

「「「え〜っ!?」」」






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