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マネジのお姫様
27.いったいどこのバカップル…

どうもジロちゃん先輩が練習に来ないらしい
まぁ、だいたい理由なんて想像つくけど…


「ジロちゃん先輩ー!」


なんて…返事するわけないよね。だって…


「いた…」


寝てんだもん
学校でもいつもそうだったけど。


「ジロちゃん先輩ー?起きてくださーい!跡部先輩に怒られちゃいますよ〜?」

慈郎「うぅん…?」


それにしてもなんて気持ちよさそうな木陰なの…涼しいし、昼寝にはベストポジションだなぁ。ここを発見できるのはジロちゃん先輩かリョーマか、あと仁王先輩くらいかな…


「ってそんなこと考えてる場合じゃないんですってー!ジロちゃん先輩!起〜き〜て〜!今回は真田先輩いるから鉄拳がとんでくるかもしれませんよ!?」

慈郎「ん…真央…?」

「そうです真央です!ほら先輩立ち上がって!standup!」


ガバッ


「うあっ!?」


ちょっ…先輩に腕を引っ張られたかと思ったらすでにあたし抱き枕状態!何で!?


「ジロちゃん先輩!?起きてるんでしょう!?からかうのはやめて…」

慈郎「ZZZ…」


…え、もしかしてガチで寝てる…?さっき起きたのって寝ぼけてたの!?


「先輩…!放して…っ!」


ぬぅぅうう〜っ!
ぐうぅううぅ〜!
うおおぉぉぉ〜!


「…ダメだ…なんだこの力は」


本当に寝てるの!?
どんだけ力強いのさ!
全っ然放してくれない…跡部先輩…あたしにはこの大役はちょっと重すぎですよ…


「こうなったら真田先輩の鉄拳を見様見真似で…っ」


とうっ!
って…できないよ〜…
こんな天使な寝顔の彼に鉄拳なんて無理ー!


「…樺ちゃん連れてくればよかった…そしたらジロ先輩運んでもらえたのに」


いやーほんと今のあたしジロちゃん先輩に抱き寄せられてるわけだから…それで昼寝とかいったいどこのバカップル…


「抱き寄せられてる…」


うわっ…
なんか口に出したら急に恥ずかしくなってきちゃった…!や、ヤバいヤバい…///
心臓が口から飛び出そう…
今のあたし頭のてっぺんからつま先まで全部心臓だわ…
絶対顔真っ赤…



〜20分後〜


おーい
ジロさんそろそろマジで起きてー!さっきまで緊張してたのにもうなれちゃったよー


「…つかあたしも眠たくなってきた…」


ほんとそよ風が気持ちいい…
…ちょっとくらいいいかな
10分だけ寝か…せ…て…





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あきゅろす。
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